昔ね、長子がまだベビーカーに乗ってて次子が妊娠中の時、某所へ行くことがあった。
その時に、途中歩く道で住宅街を通っていたんだけど、疲れて休みたいなと思っていたら、右手に喫茶店が見えた。
入ったんだけど、ものすごく高いのね。忘れたけどコーヒー一杯千円とか。でマスターがやってきて、ここはテレビのスタジオ内なので芸能人もくるが撮影などはしないことなどを言われた。
え?
世田谷区の砧スタジオだった。
知らんで入った。今はその喫茶店はないんだけどね。もう10年弱前。
しばらくすると、芸能人らが入ってきた。ココリコの2人とか、北斗晶とか。北斗さんはとても礼儀正しく笑顔で挨拶していたのが印象に残った。
それはいいとして。
私以外みんなテレビマン。その喫茶店で仕事の打ち合わせをしてるの。食事しながらとか、お茶飲みながら。パソコンとか広げて。で、そのテレビスタッフらがみんな若いのよ。みんな大学出たて二十代前半か?と感じた。
それとは別に、次子とか末子連れて公園に行ったら、テレビ撮影してるのよ、NHK趣味の園芸とか。別の公園ではサランラップのテレビCM撮影してるのも出会した。あのおかっぱあたまの女の子2人出てくるやつ。
でね、そのスタッフも結構みんな若いのよ。みんな二、三十代か。
それ以外にも何回もテレビ撮影見たことあるが、だいたいみんなスタッフは若いのね。
私も子供の頃からテレビを見て育った。それが今や私より若い人たちがテレビを作ってる。
ふーん。
彼らテレビスタッフも子供の頃からテレビを見て育ってきたろう。そして今、そのテレビの中の人たちと一緒にテレビを作る側に入った。
金だけのために仕事してるわけじゃなくて、そのに夢を見ちゃってるのだろう。
ドーパミン出まくりだ。
私の子供らの髪を切ってくれていた若い女性も理容師からテレビの裏方へ転職するとウキウキして言っていた。
電通では1991年と2015年に過労自殺者を出した。2015年12月に社員寮から飛び降り自殺した東大卒新入社員一年目の高橋まつりさんの記憶は新しい。インターネット広告を担当していたらしい。長時間労働による鬱病が原因とされる。
ここで(過去記事1)の日能研関西の京大卒39才講師の過労死につながる。
共通するのは高学歴で子供の頃から触れてきた好きな世界で仕事をしてきて過労死にいたったということだ。
ディズニーランド
テレビ
メディア
学習塾
子供の頃から触れてきた世界だ。大人たちに夢の世界だと思わされてきた世界。
ミッキーの中にはダンサーが入っていたんだけどね。
そしてかつて子供だった頃に憧れたミッキーの中に自分が入って踊って手を振るわけだ。
ドーパミン出ちゃうよね。
電通の高橋さんも日能研関西の酒井さんも、子供の頃は親や教師の言うことを聞いて、限界まで頑張って勉強したのだろう。
それで東大文3や京大農学部に入れたわけだ。
勉強しろと言われて勉強しないような子の方がむしろ物事の本質を知っているかもしれない。そんなにコンを詰めない性格なら過労死にもならなかったろう。
ようはていよく社畜になる奴隷を企業は欲しかっただけだ。
酒井氏が無能と感じていた模試問題作成の〆切守らない部下は過労死していない。
どちらが本当の意味で賢かったか。
自分の体壊してまで灘中に受からせることは重要か?長い人生でみたら、灘中に受かろうが落ちようがどちらが本当の幸福に繋がったかはわからん。その時の受験生は今35-6才か。今何やってるんだろうね。独身子無しで残業ざんまいなのか?そんな人を量産するために塾講師や親たちは真剣だったのか?
働け、と言われてサボれるようなのは、それはそれで才能だ。
企業が企業の都合で言いなりになる人間を高学歴としてレッテル貼るなら、そんなレッテルはない方が幸福だ。
年収780万円で週80時間勤務、53日間無休で働いて責任あるポストについてくれる39才独身子無し。
それって奴隷か。
(過去記事1)