(過去記事1)の続き。
R4偏差値、R3偏差値
合格可能性80%偏差値、50%偏差値
と呼ばれているものの算出方法のおかしさについて二つ挙げた。
80%ラインの取り方を、成績分布関係なく、合格者8割でとってる点
と
4科目の点数配分を考慮していない点
これ以外にももう一つツッコミどころはある。
受験生の偏差値を秋以降の9-12月の4回の模試の平均値で出しているという点だ。
4回未満しか模試受けてない人は受けた模試の平均だという。
4回の模試で母集団が違うでしょう。
例えば日程的に他社の模試と重なっていなければ塾外からの受験生が増える。
重なっていれば減る。
母集団が異なる模試の偏差値は比べてはいけない。
しかもこれは回避方法があるのだ。
外部生は出入りが激しいが、塾生で4回とも受験している人数は結構いるはずだ。
だったら、彼らだけを抽出して4回とも平均と標準偏差を計算し直せば、
4回とも似た数値だが少し異なるはずだ。
4回の偏差値を線型変換して、四つの平均と標準偏差を合わせるのだ。
そして今度は全受験生に対し、
修正偏差値の値を計算し、
受験回の平均値を取れば良い。
これで母集団のブレが補正できる。
で、こういう補正はR4偏差値表を作るときだけでなく、毎回の模試で行う。
それによって毎回の模試で比較が可能になる。
TOEICやトフルで行っている方法だ。
春の試験でとった点数と赤でとった点数が比較可能だ。
TOEIC800点と言ったら、それどの回のテストか?なんて聞く必要はない。
まあ(過去記事1)であげた二つに比べれば細かな補正なんだけど、
こういう出来ることすらしてなかったとしたら
塾業界はたるんでるよね
(過去記事1)