上のサイトに,都道府県別で
通塾率と学力のグラフが載っている.
小6と中3で.
こrは2007年学力テストのもので情報が少し古いが,もっと最近に行われた調査でも似た結果が出ている.
小6でも中3でも大きく情勢はかわらない.
これは主に公立学校の調査で私立学校を除外しているので私立学校が多い東京・大阪など大都市圏は実態をどの程度反映しているか不明だ.
小6で見ていこう.
学力は,
1位秋田
2位福井
3位青森
秋田県の通塾率は2割で全国最低,福井・青森も全国平均を大きく下回る.
通塾率は
1位東京都(学力7位)
2位神奈川県(全国平均以下)
45位三重県(通塾率6位)
上のサイトの2番目のグラフを見ればわかるが,むしろ負の相関といってもいいくらい.まあ相関関係なしというのが正確だろう.
よく沖縄県は学力が低いと言われ,このグラフの小6・中3でもそれはあらわれているが,沖縄県の通塾率は平均的(4割)だ.高くも低くもない.
大阪府は通塾率はかなり高い方(5割越え)にあるが,学力テストの成績は低い方にある.
通塾率と学力テストは相関が無い.
しかし,学力テストで高位の秋田・福井は大学進学率という点で見ると,順位が高いわけではないようだ.(秋田は34位,福井は12位.2012年度で.)
こうしてみると,何が言えるか.
学力は大都市圏が高いわけではない.だが大学進学率は大都市圏の方が高い.
つまりは,大都市圏ほど,子供の学力が低くても無理して塾へ通わせ,成績があがらなくても私立Fラン大学でも無理して進学させている,という仮説がたてられる.
秋田・福井などは平均層・下位層のレベルが他県より相対的に高いのかもしれない.
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