たまに見させてもらっている下のブログの記事。それを読んで考えた虐めについて。

次の本を読んだ。

https://careerstylist.jp/131/


〈叱る依存〉がとまらない






 虐め加害者に対して教育は必要。
教育というより治療といった方が良いかもしれない。

 叱る、怒る、という行為には依存性がある。ドーパミンが出て快楽を感じるのだ。

 麻薬などでもハマる人は日常生活に満足していない人だそうだ。そんな時に麻薬や怒る事で快楽を感じるとそれがやめられなくなる。
 一概には言えないが、虐め加害者になるのはうまくいってない人が多い。学業でも部活でも恋愛でも上手く行ってる人は他にドーパミン出る場所があるので、忙しくて他人の小さいことに目くじら立ててる暇はない。

 叱ったり怒ったりすると、相手はネガティブな感情で支配され冷静な判断力を失い、咄嗟に自分の言うことを即座に聞くわけだ。動物としての危機に対する反応だ。
 これが快感になるのだ。
 ゆっくり説き伏せて理解させて時間をかけて自分の好む行動をさせるよりも、
 即座に相手が動くことが、自分の権威者としての地位として本能的に認識して動物的な快感が起こるそうだ。
 
 敵や小動物を追っ払った時の快感だ。
 ヒトはそういう体験で快楽を得、成功体験としてしまう。
 何度も同じ事を繰り返す。

 すると、もう何でもかんでもイラついて見せるようになる。怒りの感情に依存してしまうわけだ。
 アルコールや麻薬と同じで抜け出せなくなる。

 アンガーマネージメントを怒り中毒者に対してカウンセリングが必要だ。

 麻薬に手を出した人に、罰で更生させようとしてもダメだ。1970年代以降、欧米では麻薬撲滅運動を展開して厳罰化し、見事に失敗した。
 最近は麻薬が非犯罪化しているのは刑罰では更生できない事が分かってきたからだ。治療していく流れになっている。

 怒りもそれが通用すると依存してしまう。治療が必要なのだ。

 学校は閉鎖空間だ。怒り依存症に陥りやすい。虐められた被害者を救済するだけでは片手落ちだ。
 怒り依存症患者をそれなりの施設に通わせて継続的な治療をするべきではないだろうか。

 麻薬患者に道徳唱えてもダメなのと同じで虐め加害者は多くが怒り依存に陥っているので、道徳だけではダメなのだ。

 もちろん前からブログで書いてきたように、本質的には閉鎖的な環境自体が問題で、学びたいものはいつでも入れたり離脱できたりリモートにしたりするべきだ。そうすれば学校での人権侵害が空いた電車内での人権侵害程度の頻度になるだろう。しばし同じ目的地に行くからと言って友達にならなければいけないなんて車掌に言われることはない。
 
 ただすぐにでもできる措置としては、怒り依存症の治療という発想は有効だと思う。

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