首都圏中学受験塾業界の話.
現在首都圏4大中学受験(集団)塾と呼ばれているのは
・日能研
・四谷大塚
・早稲田アカデミー
・SAPIX
日能研・四谷大塚は老舗でオールラウンダー,一般向け.
早稲田アカデミーはサポート手厚く体育会系.
SAPIXは難関校志願者向け.
という特徴.
早稲田アカデミーをのぞいて3大中学受験(集団)塾という言い方もある.
かかる費用はWEBサイトだと
SAPIX>四谷大塚>早稲アカ>日能研
の順だが,実際にかかる見込み金額(断りにくい雰囲気の季節講習・合宿代他)から考えると
(SAPIX,四谷大塚,早稲アカ)>日能研
の順.日能研が最も安いのは間違いないが,他の3つの順序は一概に言えない.
日能研は本部系と関東系という二つの異なる経営母体があり,それぞれ特色が違う.本部系は基礎のWクラスと応用のGクラス,関東系はAクラスとMクラス(と一部の校舎はその上のTMクラス)がある.関東系は合格実績志向.
四谷大塚は大昔は難関校実績で有名だったがその後一般向けになり、2006年ナガセ(東進ハイスクール)の傘下になってから再び難関校志向に向かっている。四谷大塚の予習シリーズという市販もされているテキストは完成度が高いと評判で、他塾でも使用され、中学受験生の半数は使うといわれている。
四谷大塚の組分けテストは配点が国数理社=150:200:100:100と、国語より算数偏重である。よって算数苦手だと下のクラスに行きやすい。志望校判定テストなど他の模試や実際の入試では国数は多くが均等配点なのになぜ組分けテストが算数偏重なのかは私は知らない。
早稲田アカデミーは四谷大塚のテキスト使用だが,予習主義の四谷大塚に対し,復習主義.組分けテストも四谷大塚主催のものを使う。
日能研・早稲アカは校舎・校長によって運営方針が結構違うらしい.
日能研は小6の7月に全単元終了し,11月頃まで総復習してそれから過去問対策するのに対し,他の3塾は小5年末までに全単元終了して,7月まで総復習で8月から過去問対策に移る.
組分けに使われる実力判定テストの配点は国算理社=150:150:100:100.(四年生以降).
SAPIXはTAP進学教室の講師らが独立して設立。TAPの算国理社の有名講師陣が移籍して当初から難関校に特化し、2012年から代々木ゼミ傘下。
組分けテストの配点は国算理社=150:150:100:100(四年生以降).
・中学受験ー大学受験の業界的には,
SAPIX-代ゼミ,(四谷大塚・早稲アカ)‐東進,日能研‐河合塾,浜学園‐駿台
という企業連携があるらしい.
首都圏の公開模試は
・四谷大塚の合不合判定テスト(上位校志向)
・首都圏模試センターの統一合格判定(中堅校志向)
・日能研の合格判定テスト(上位校から中堅校)
・SAPIXのサピックスオープン(最難関校志向)
が有名(受験者数が多い順).
公立中高一貫校向け模試なら
・首都圏模試センター・適正検査型模試
・ena (2004年1月模試701人)
・早稲田進学会・そっくり模試
が有名.
(過去記事1)
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