(過去記事1)の続き。
週刊文春でスクープされた武蔵野東学園の副理事長松村氏。
松村氏が3月末に新理事長就任する予定だった。
OBや保護者らは武蔵野東学園を守る会を組織し、理事長就任反対運動をしていた。
ところが予定より1ヶ月以上前倒しし、2月21日に松村氏は理事長就任した。
教員と保護者にたった数行の一斉メールで同時に通知した。理事長交代の通知だ。
それが今回の文春の記事。
有料版記事も読んでみた。
うーん。
学校はたいへん旧態依然とした古い閉鎖的組織。携帯電話が普及する前の昔だったら音声録音なんて咄嗟には出来なかったろう。暴言と言ってもどれほどのものか証拠は残らなかった。
閉鎖的な環境を打破するためには、文春でもSNSでも広く議論する事が必要だと思う。これこそが教育であって、授業よりもこの事の顛末の方がずっと子の将来への思想へ影響を与えるかもしれない。
多分今回の事件の評価は今の大人たちではなく、今の在学生が成人してから決めるだろう。
単に理事長1人がたまたまその日に暴言はいた話というより、内容を聞く限り、学校内の管理職や教員の間で人間関係がうまく行ってないようだ、それを保護者や生徒の前でぶちまけたと。
嫌ならやめろ
という新理事長の発言をどう捉えるか。この発言の後、そのまま新理事長に就任したということは、学校の意見と考えて良いのだろうか。そのままというより1ヶ月前倒し就任だ。
今は教員不足で教員の再就職もやさしいだろう。子供達だって今から公立へ行くこともできる。なんなら4月1日から行かなくたって大きな問題ではない。銀行員とか転勤族はこの時期にいきなり4月からの転勤が決まる人だってたくさんいるはずだ。年度の途中から転校する子もいる。学校は嫌がって心理的に抵抗するかも知れぬが公立学校は義務があるから押せば動くだろう。なんなら今は家でも勉強はできるし、最終学歴以外は学校歴にそんなに意味はない。今の学校に拘ることが自分の子供のためなのか親が考えれば良い。
むしろ北原キヨの思想を公立学校で実現してほしいとも思う。
理事については同族制限が設けられており,各役員(理事及び監事)について,その配偶者又は三親等以内の親族が一人を超えて含まれることになってはならないこととされている。
この規定の意図は1人の役員が力を持ちすぎてはいけないという意味だが、理事長が自分の会社の人間を入れることで規定を守ったまま力を持つ事ができるというわけか。
この規定は変えた方が良いね。変えないと骨抜きにされるし、実際すでにそうなってる私立学校もあると思う。
儲けがある事業でもないので、理事会内で争いが起こっても、嫌になった理事が簡単に辞めてしまって結果的に独占状態になる場合もあるだろう。
(過去記事1)