上の記事は2020年9月11日公開されたもので,今から3年4か月前だ.

面白かった.

 2023年11月の次の記事もある.

下は2023年4月の記事.

 

 S&P500かオルカンかという記事を書いてきた.(過去記事1)

 しかし,上の古田拓也氏の記事によれば,本当に成長しているのはGAFAM

つまり,

グーグル(アルファベット)・アップル・Facebook(メタ・プラットフォーム)・アマゾン・Micosoft

の5社だけだそうだ.(ただ,今はNVIDIAが時価総額ランキング米国株4位)

 残り495社で見てみると,日本のTOPIXとほとんど同じだ.

S&P500が高成長しているのではなく,5社GAFAMが高成長しているだけだという.

 だから

GAFAMがこければS&P500もオルカンもこけることになるかもしれない.

オルカンの6割が米国株(うちほとんどがS&P500)で,

2022年度のS&P500社の純利益の13.2%がGAFAM5社だったらしい.

 

 SP500のインデックスファンドを買わなくても,500社の中から10社ぐらいランダムに個別株を購入しても期待値的には同じ程度のパフォーマンスを得るんじゃないか?という考えは間違えているようだ.選んだ個別株の中に500社中の5社が入っていなければ,おそらくTOPIX程度のパフォーマンスなのだ.

 

上の”SP500の裏側”記事でも書いてあるが,CAPMの経済学モデルにおいて重要なマーケットポートフォリオは,株式だけでなく,債券,不動産,そのほかの資産クラスを含まなければならない,とある.これは私が(過去記事1)の(3)でもDAOなどあげて懸念した話で,富が米国株から他の国の株へ移動してもオルカンが拾えるが,株式以外へ移動したらオルカンも拾えず下落する.

 

 

 (過去記事1)(3)でも書いたけど、日本でインデックスファンドが真っ当になって普及したのって2008年リーマンショックの前後ぐらい。だからSP500は1980-2023年まで利回り良いですと言ったところで、1980年にSP500に連動するインデックスファンドなんて無かった。その頃にGAFAMはアップルとMicrosoftしかなかった。Microsoftは創業して5年でIBMの陰に隠れていた。アップルもIBMに潰される恐れがあった。実際1981年にIBMがPC市場に参入しアップルは潰れかけた。ジョブズも追い出された。

 1980年にアップルとMicrosoft以外のSP500の企業を選んだ個人投資家の殆どは損をしていたはずだ。分散投資も個人には難しい時代だったし。

  1980-2023年のSP500の利回りが凄いと言ってもそれは絵に描いた餅なのだ。

 

 


(過去記事1)