アイロンをかけると
嫌だったというか
申し訳なかったというか
恥ずかしかったというか
そんなことを思い出します
先週「浴衣着せてー」と娘がやってきて
2、3年ぶりに浴衣を着せてあげて
夏が来たんだなぁと
しみじみ嬉しくなっちゃいました
その時着た浴衣にアイロンをかけた所です
母はアイロンが大嫌いでね
ハンカチは窓ガラスに貼ってました
濡れたまま窓ガラスに貼り付けると
ピンとしたまま乾くんです
私は小学校に入って
給食当番をやるようになりました
当番は白衣を着て白い帽子をかぶるのですが
それらは同じ素材の白い袋に入れて
配膳用のテーブルに下げておきます
それがとっても嫌でした
当番は1週間交代で
使った人が持ち帰り洗濯して
次の人が使う事になっていたのです
月曜日、配膳用のテーブルには
ピンとした白い袋が並んでいるのです
もちろん中身もピンとしてシワもない
その中に私のヨレヨレの白い袋が
下がっているわけです
もちろん中身もヨレヨレ
恥ずかしくて
次に使う人にも悪くて
どう言っていいかわからなくて
一言「ごめんね・・・」と言いました
その子は・・・
黙ったままでした
母にアイロンかけてと言ったら
「洗濯してあればいい」と
取り合ってもらえなかった
あの時の自分に会いに行けたら
自分でアイロンかけてみたら?
と教えてあげるのだけど
ああして欲しかったとか
ああしてくれなかったとか
あんな事言われたとか、されたとか
色々あって
親が嫌いだった頃がありました
心の中でずっと怒っていたんですね
でもね
ある時
怒っているのはして欲しい事を
してくれなかったからなんだろうか?
そのせいで嫌な思いをしたからなんだろうか?
と考えていたら
気づいたんですね
怒っているのは
もちろんその事自体もあるけど
ちゃんと伝えられないまま諦めた
自分自身に対してもあるって
で、伝え方が上手くなくて
諦めが早いっていうのは
今の自分にも
思い当たるところがあるんですよね
それをこれから生かしていけたら
いいんじゃないかって考えたら
怒りの気持ちは消えてました
怒りをたどっていくと
自分と繋がっていくのだなあと
思うのです
ATSU🌸