『CHINMO-YA』 第四話~第三寮宮城~ | シケた世の中に毒を盛る底辺の住民たち

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リレー小説したり、らりぴーの自己満足だったり、シラケムードの生活に喝を入れるか泥沼に陥るかは、あなた次第。

亀にルーラを唱えられた僕は、亀の背中に乗ったまま、8回ほどバウンドしてようやく目的地に到着した。


1アップしていた…

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大きなホテルのような建物の入り口には、日の丸の国旗が掲げられていた。

入り口の看板には、『第三寮宮城』と書かれていた。


中に入ると、妙に薄暗かった。



坊主頭で、顔色の悪いひょろりとした男がパンツ一丁で、僕を出迎えてくれた。


妙にタバコ臭い、前髪が巻き髪の男がカップラーメンにお湯を入れて、階段を上っていくところが見えた。


さらに、くちびるが妙に厚い男もいた。




ここの住民は、みんな健康状態が悪化しているようだ…




「もーやさんは、自分の店を開きたいのよね。

ここにいる人達の為に、毎日、料理を作って欲しいの。あなたの住めるお部屋もあるし、大浴場もあるのよ。

お願い…」



僕は、毎日、そこで暮らすリョーセイと呼ばれる人々の為に、亀と二人で料理を作ることになった。


朝と晩に、自慢の「ちんもーはん」を作りまくった。




坊主頭で、顔色の悪いひょろりとした男がパンツ一丁でいつも「ちんもーはん」を食べにきたが、ピンクのタバコの男も、くちびるのぶ厚い男も、何故かいつも、カップラーメンを食べていた。

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何とかして、あいつらに俺の「ちんもーはん」を食べさせ、健康な生活にしてやる。



そう思いながら、数年が経過しようとしていた…



亀も、出会った頃のぷりっとした面影はどこかにいき、やせこけた頬で、新人のリョーセイに僕の作った「ちんもーはん」を大盛りによそっていた。



僕は、そこで「ちんもーはん」を作り続ける間に妙に寡黙になり、新人のリョーセイの「ごちそうさまでした~!」という声がしても、聞こえないフリをするようになっていた。




「このままではいけない。何かが違っていた。」


僕は、亀のため、ピンクタバコのため、くちびるのために、シェフのスペシャルメニューの日を作ることにした…