俺らの世代では水木一郎という人はもうすでに「アニキ」になっていて、
テレビで流れる
「懐かしのアニメ!」
みたいな番組のほとんどを歌っているような大ベテランだった。
俺たちにとっての影山ヒロノブ氏みたいに、
水木一郎ドンピシャな人たちからしたら憧れの存在で、
まさに「アニキ」なのだ。
先月まで、それも病に負けずに74歳でステージに立ち続けて、
それでも聴く人の胸を熱くさせる人間が他にいるだろうか。
トップランナー中のトップランナーが走り抜けていってしまった。
誰にも追い越せないし追いつきもしなかったかもしれない。
速すぎるスピードで、早すぎるゴールだった。
フィクションみたいな人だ。
ヒーローソングを歌い、
ヒーローのように勇気を与えて、
何処かへ去ってしまう。
きっと俺たちがピンチの時はみんなの頭に響いてくるんだろう。
我々は永遠にヒーローの虜だ。
これからもずっと。