いつもカピバラです。
寝耳に水とはこのことで、早く床に就いていた私は起きがけにこのニュースに触れてビビったんですが、今年6月より活動を休止していた小西彩乃さんは卒業されるそうです。
いつも応援してくださっている皆様へ
いつも応援してくださっている皆さまへ(小西彩乃よりメッセージ)
小西彩乃さんは言うまでもなく女子流の歌唱を支える大黒柱で、結成以来2013年の3rdアルバムに至るまで、9割方は小西さんがメインボーカルでやってきたわけです。初期のパート割りは小西か新井、ときどき中江といった感じで、まず小西の声がなければありえなかった。
この2013年は小西さんにとって受難の年で、前年あたりからどうも高音が割れるようになり、歌姫としての立場が危ぶまれたりもした。2012年の野音や武道館ではさほど悪く聴こえないが、この時期はかなり不安定であった。小西さんがいいとこをもっていくようにパート割りされているので、例えば代表曲の中の代表曲といわれるLimited addictionのサビであったり、女子流がブラックミュージックという方向性を明確にしたといわれるヒマワリと星屑など、随所で小西さんの聴かせどころで声が割れるという状態があった。
2014年、ツアーにおいて小西さんの危険ゾーンを他メンバーに割り振るような措置がとられ、それが継続されていく。
2012年の春に小西さんは骨折による療養を経験していて、それが10thシングル『追憶-Single version-/大切な言葉』の方向性を決めたりしたことは有名だが、この時も女子流は歌姫の不在を乗り切ったという経緯があり、当時を知るファンはそれで何とかあのころのように戻ってきてほしいと、希望をつないだりしていた。
小西彩乃さんは決して音楽活動にモチベーションの少ない女の子ではない。自分の歌とダンスに誇りをもって取り組んできたと思っている。活動前に歌っていたときの動画で「多くの人に勇気を与えたい」的なコメントをしていた茶髪な小西さんはちょっと自分本位すぎるのではないかと思えたけれど、グループの活動に参加し、変わってきたように思える。2012年のグループでの活動休止に際して公開された動画で、「女子流に入ってよかった」的なコメントをしているし、実際に様々な活動を仲間と一緒に乗り越えるという中で思うところはたくさんあったのではないか。
「5周年を迎えて満足してしまった」というコメントには、不本意ながら、どこか納得できる部分もなくはない。2012年の武道館まで突っ走った女子流の当初の活動の3ヵ年計画というものは既にゴールを迎えていて、そこからアーティスト宣言、そして5周年と、節目がある中で、次の女子流の何かがある中での活動では、彼女の中では既になくなっていたのかもしれない。
それでもメンバーや運営は前向きな言葉を僕たちに投げかけ続けた。
僕たちもここで終わるわけないと、小西がいない間も、気にかけてきた。
それでも結局、9月のduoで、「この状態で戻ってきても他のメンバーに追いつけないだろう」といっていたヲタクの方の読み通りになったわけですが、一人だけの休止というのも、既に脱退に等しいものだったのかもしれない。
この一件に対して運営に対して不満がある、というか不満しかないが、復帰のタームを決めたり、当然足並みがずれてくる中でどうやって小西を戻すのか、そういった計画性が見えず、なりゆきに任せた感が漂ってくるのは非常に残念である。
「東京女子流は一人でも抜けたら解散」という鉄の掟は、もちろん佐竹さんが結成時にイメージしていたもので、ReflectionタイプAのドキュメンタリを観たところでもメンバーが真っ先にそれを思い出しているから、グループとして深く共有されているものと考えられる。
これは私としては、やはり5人で活動するグループして設計されたものの一部を抜いて一つのグループとして成立するわきゃない、と解釈していて、美学という以前に実際問題として5人でなければ定義できないのが女子流だと思っていた。
女子流が東方神起を手本とするグループであると、東方神起との兼ヲタに教えてもらったが、5人での調和を重んじて設計された根本にある成功の方程式というものは、新たな伝説を作らない限りは塗り替えられることはないと思われる。
今回のメッセージでは女子流は4人でこれからも継続していくらしい。
メンバーがこの鉄の掟を曲げてでも続けていく選択肢が出てきたのではと、ドキュメンタリ観ていてうっすら思ってはいた。
しかし、言行不一致ではないか。
グループ名を変えるならいざ知らず。
もちろん、何が起こるか分からない東京女子流。4人で快挙を成し遂げることは多分に考えられる。
これからどう応援していくかは、次のプロダクトをみて考えさせてください。