低浮上でお馴染みのいつもカピバラです。生きています。
TOKYO GIRLS' STYLE presents LIVE PARTY 2015 FINAL に行ってきました。タイトルが長い。
正直、アルバムがあまり好きくないので、今の女子流ってもしかして僕の好きくないコンテンツになってしまってるのではないかと、恐々参加しました。そしてその懸念は見事に裏切られ、楽しいパーティーが繰り広げられておりました。パーティーはいいぞ。
セットリストのブロックごとに振り返ります。
《第一部》
M1 Reflection (初)
M2 Dear Friend (初)
M3 READY GO! (初)
(MC)
最初は新曲のブロックですね。6月の五周年記念ライブの冒頭と同様、両手がフリーになるヘッドマイクを装着。しかしフタをあけてみると、Never Everのイメージが強いためかあまりダンスが激しいようには感じられず。ダンスの幅を広げるためではないのかなどと思いながら見ていると、何だか歌詞がすんなり入ってくる。アルバムの音源のように歌詞が遠くで鳴ってる感じはなく、血の通った女子流の歌声が確かな存在感をもっている。いいじゃないか。そしてしばらく目で追っていて気付いたが、このダンスも片手をあえて動かさずにいる曲もあったりしてちょっと余裕が演出されているのが憎いのと、随所にしっかりキレがあって全員もよく揃っているし、この額に汗しないタイプのスタイルを目指して出発したグループがあったとしても、こうはできないんだろうな、と。やはり女子流のこれまでの積み重ねがあってこその今の落としどころなのかなと思った。
Pop Party - Mei
M4 Sparkle
M5 Rock you!
M6 きっと 忘れない、、、
ここからはパーティールームという新機軸。まずは庄司さんが担当するPop Party。
弾けるイメージで構成されたこのパートは懐かしい楽曲が多く、久々にぶち上げですわ。やっぱ女子流はこういうのじゃないとな。小西のパートの代打も板についてきて、違和感はなく昇華されている。
Dirty Party - Yuri
M7 月とサヨウナラ
M8 pain
M9 Partition Love
中江のパーティールームは何が汚いというのか。
この3曲は、中江が考える「淫らな楽曲」なのだろう。
painといえば4thアルバムの白眉ともいえるクールな楽曲だし、月サヨは2012年武道館で初披露されたセクシーすぎるやつだし、PLは禁断の恋を描いていてフリもどことなく誘ってる感じが性的な楽曲で、あれpainは好きだけどこの中に加えていいのかと思ったりもしたけど、楽しかったです。ごとう良かったなごとう。
このセクションですごいと思ったのは、月サヨの前奏が長めにアレンジされていて、その間にメンバーがステージ上でヒールに履き替えるという演出。これはステージから捌けながらマイクスタンドを撤収するとか、そんな類の私好みの舞台演出ですね。これはすばらしい。
女子流会パーティー - Hitomi
M10 マジ勉NOW! feat.新井ひとみ/dancinthruthenibhts (short ver.)
M11 Share Harts (short ver.)
M12 Day By Day feat.中江友梨/Avec Avec (short ver.)
M13 illusion
M14 鼓動の秘密
新井ちゃんは安定でしたね。
メンバーのソロの合間に、また靴を履き替えます。
illusionでは、9月の時にはエイベックスのダンサーのyucaさんが相手役となってくれましたが、メンバーが代わる代わる”めぃ壁”の向こう側から登場するというイリュージョン的な趣向もいいね。illusionの歌い方がどうやらこの前と変わったようで、心が割れるような張りつめて力のこもった歌声が良い意味で庄司さんらしくなくて、この娘は殻を破ったんじゃないかなと思いました。エフェクトのかかり具合の違いももちろんあると思いますが、今日の庄司さんの歌は鳥肌ものでした。
Christmas Party - Miyu
M15 White Snow (初)
M16 Paint in Black
M17 Love like candy floss -TGS ver.-
(MC)
やまべのパーティールームはヘソを最大限に活用していました。武道館でヘソができたとき、その活用はかなりイマイチで、その後も大箱でヘソでのパフォーマンスを試みたりしていましたが、今回は3曲をヘソで演るという思い切った構成になりました。新井やまべ・中江しょうじがペアになって、右と左を交代しながらパフォーマンスしたPaint in Blackはやまべの踊りがよく見えなかったのでそれだけ残念でした。
ここまで、庄司はステージの高い部分,中江は向かって右半分,新井は左半分と、空間を分割しながら仮想のパーティールームを演出してきました。ここにきてヘソ。出島。最後は女子流がやりたがっていたサインボール。これは恒例になるのかな。
Llcfではあのダサい「つける」「けす」が廃止となり、間奏も変わっていた。さみしいけれど、あれは最高にダサかったので、いつかはやめた方がいいと思っていました。英断。
M18 YOU&I FOREVER (初) -Original Mix-(Arranged by Hiroshi Matsui)
M19 純白の約束
M20 ヒマワリと星屑
M21 ゆうやけハナビ
M22 Attack Hyper Beat POP
(MC)
第一部の最後のブロックは、新旧の名曲そろい踏みといったところでしょうか。
初披露のYOU & I FOREVERはアニソンにしか聴こえないのですが、中江さんがまたGTSばりの伸びのある声で会場を支配するのが痛快ですね。そこからメンバーイチオシの純白の約束。俺には小西が見えたぞ。音源で聴くと全く心に何も残らないのですが、生で音に触れるととてもいい。そこからヒマワリ,ゆうやけ,AHBPは鉄板。ゆうやけハナビの「手をつないで~」のところの「せーの!」も、曲の腰を折るダサい掛け声でしたが、今回は廃止。それでもヲタクは手をつないで、一種の暗黙のルールみたいなものができあがりました。女子流の初見殺しが増えたのではと思われてなりませんが、これも大きな一歩。
AHBPでエネルギーを発散し、すっきりしたところで中休みになるというのはかなり良い構成だと思います。
《第二部》
M23 Killing Me Softly -Mii Remix-
M24 運命 -Royal Mirrorball Mix-
M25 月とサヨウナラ -Royal Mirrorball Mix-
M26 mine -Royal Mirrorball Mix-
M27 Partition Love -Royal Mirrorball Mix-
M28 鼓動の秘密 -YMCK Remix-
M29 Rock you! -tofubeats 1988 dub version-
20分の休憩を挟み、幕が開いたステージの真ん中には、9月のLIVE PARTYにも来てくれたTJOさん。さっそく興奮の渦に包みます!
メンバーが現れてからRemixの応酬。だいたい9月と同じです。定番化したのかな。
M30 Liar -RE;NDZ Remix-
M31 ヒマワリと星屑 -Yoshio Yoshikawa Remix-
M32 illusion
おんなじキモチ -Hercelot Remix-
Kawaii Rave feat.庄司芽生 / Gigandect
M33 ゆうやけハナビ -banvox Remix-
客を巻き込む仕掛けは強化されたかもしれない。ブラックライト芸もいいね。この衣装は好き。
M34 White Snow -Royal Mirrorball Remix-
M35 YOU & I FOREVER -YUSUKE from BLU-SWING Remix-
M36 ずっと 忘れない。-TJO & YUSUKE from BLU-SWING Remix-
二部のYOU & I FOREVERは推しリミックスのほうだった(はず)。
ずっと忘れないは9月のLIVE PARTYの二部ラストを飾る曲だったが、機材トラブルで大サビの音楽が喪失し、ヲタクのクラップで乗り切ったことは記憶に新しい。それを意識してか、「分かる方は一緒に歌ってもいいですよ。」とアナウンス。歌うよね。
EN1 Never Ever -TJO & YUSUKE from BLU-SWING Remix-
EN2 純白の約束 -Royal Mirrorball Remix-
個人的にNever Everは女子流史上1,2を争うフラッグシップ曲だと思うので、アンコールにもってくるのはどうなのかと思うが、TJOさんが自らステージに上がってのNever Everはやっぱりいいね。
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めっちゃ楽しかったです!!!
最近、女子流が伸びない、観ていて楽しくない、そんな中で気付いたのは、彼女らのホスピタリティのなさ。最近私がしつこく言っているやつ。客のシーズを正しく把握しようとすることも含まれます。彼女らのいう「これやりたい」「これ見せたい」が、客が喜ぶものというところの視点はあるけれど、親鳥が雛に餌を与えるような感じがして、まあ、そのへんはReflectionのタイプA付属DVDのドキュメントを観るとより感じます。
今回のライブでも特にホスピタリティがすごいと思う場面はなかった。なかったけれど、これまでやってきた間違いのないライブパフォーマンスが完全に開花して、想像をはるかに超えたレベルに達したことが分かって、楽しくて嬉しかった。大きなブレイクスルーを予感させる類のものではないけれど、それでも、9月のライブパーティーとは雲泥の差で、立ち込めていた暗雲を拭い去るには十分すぎるものを与えてくれた。
小西もいないし、本当の女子流の姿ではないんだけれど、そういったかりそめの体制の中では、完全に成熟したのではないか。その切なさもあるんだけども、今できることに4人が真摯に取り組んできたことが形になってるんだな、と。
忘年会はもちろん、1月のduoも楽しみだなぁ。柱は怖いけど楽しみだなぁ。
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(追記)
ステラボールの翌日、27日はファンクラブイベントでWhite Snow とYOU & I FOREVERをゼロ距離視聴。
White Snowの見処は柔らかな曲調と絶妙なマッチングをみせる男踊りかもしれない。男踊りのプロフェッショナルといえばやまべがいい感じだけど、ときどき足先に神経がいってないようにも思えた。
YOU & I FOREVERはA New Departureの系統とも解釈されるかもしれない。フリーライブとかこれで締めたりしてもいいかも。