我々(誰だよ)が呼ぶところの荒井さん。おもにブラス関係を多用したアレンジャーで、CAT STEVENS、DAVID GARRICK、JOHN LEYTON、DUSTY SPRINGFIELDなどのソロ・シンガーとの仕事が多い。どちらかというとアッパーでノリのよい曲が得意だし、派手なジャケもいい。これはいいレコードなのを知っていたこともあり、価格もナイスなので飛びついた。
まずは収録の曲目から。66~67年のいい時代のPOP系ヒット曲ばかり。アレンジもHIPでモダンなロック志向で、エレキ・ギターはJIM SULLIVANとJOE MORETTI、ドラムはANDY WHITE、ベースはJOHN PAUL JONES、ピアノにNICKY HOPKINSという一流のセッションメンを揃えた。カッキリとキレがありながらワイルドなそのプレイに、こちらの身体も熱くなる。
こういう横道にそれたレコードは、たまにはいい。当時のヒット曲のキモというか、スタッフが料理の仕方を提示してくれていることを楽しみたい。とくにこのPHASE4STEREOレーベルはDECCA系の音質にこだわったリリースで、紅茶でも飲みながらお金のかかった音に耳を傾けるのがよかろう。(←エラそう)
1967
PHASE 4 STEREO
PFS 4120
購入価格 : \680