光人社NF文庫なら何でも読みたい。俺みたいな玄人？が今さら‘入門’かよ、とついかまえてしまうが、過去に読んだどの‘入門’も俺を打ちのめすには十分だった。過去にこのブログで紹介したものだと、（★）これ、（★）これ、さらに（★）これなど。どれも面白かったなあ。知ったつもりの潜水艦だが、今回はどんなことで目からうろこが落ちるのか？
開発や戦場での歴史から入るのは当然。構造や機能、原理、運用などの解説は当然必要だろうが、やっぱり日本海軍の潜水艦について知りたい。写真や図がすごく多い（全体の半分近い）のはありがたいのだが、潜水艦の写真ばかり何十艇も載っていても面白くない…。それも英、米、ソ連、フランスなど他国のものまでていねいにたくさん。
でもやっぱり日本の潜水艦が主役であることは当然で、酸素魚雷、回天と特殊潜航艇、輸送任務、陸軍潜水艇などについては、知らなかったことが多くてうろこポロポロ。これからもいろいろ‘入門’は読んでゆくぞ！
恥ずかしながら、旧版をすでに持っていることを失念していてダブってしまった。表紙が変わっているだけで、中身はまったく同じ。ひとつ、‘生産’とあるべきところが‘生涯’と間違って植字されている箇所を見つけたぜ。
平成17年 （原著は昭和52年）
光人社NF文庫
木俣滋郎 著
購入価格 ： \110