HERMAN'S HERMITS主演の映画第2弾のサントラ・アルバム。米盤は当初からステレオのみでのリリースだった。もう当時のイギリスでは人気にかげりが見えてきていた時期だったので、英盤は珍しくなっている。今回のこの米盤だが、白地のジャケなのでスレでボロいのが多いのだが、今回のこれは盤、インナー・スリーブまですべてがパリパリの新品同様。そういえば聴いたこともなかったレコードだったので購入。
ちょっとボリュームが足りない全10曲収録で、サントラにありがちなつまらないインストは無くて、すべて歌入りというのは評価する。またGRAHAM GOULDMAN書き下ろしが4曲あることも注目に値する。GOULDMANは同郷HERMAN'S HERMITSとは各別の関係だった。どれもすぐにGOULDMAN作だとわかる典型的なロンリー系(俺命名)ビート曲。
PETER NOONE以外のメンバーが歌っていたり自作曲があったり、インド楽器を使用したりと、彼らなりに従来のイメージからの脱却を図ろうとしていたことが伺える。でもやっぱりロクでもないアルバム。愛聴盤にはなるわけがない。モノだか擬似ステレオだかわからないような怪しい音質の曲が多いこともマイナス・ポイント。NOONEは‘実際に演奏したことはただの1曲も無い’と後年に語っていたが、スタジオ・ミュージシャンを使っていたにしてもショボい演奏もどうなのよ。
SWINGING LONDONっぽいこういうアートワークは好きだけれどね。
68年
US
MGM
SE-4548ST
購入価格 : \225