こんにちは。鈴木真奈美です。
遅ればせながら、
想いを、言葉にして
残しておきたくなりました。
アフガニスタンで30年以上、
医療・農業支援に取り組んできた、
中村哲先生。
ノウハウも資金もない中、
手探りの作業。
それでも、信念を貫き、
医療から、砂漠の緑化まで、
アフガニスタンで、
人命を救う活動を、
幅広くされてきましたが・・・
ご存知の通り、
つい先日、命を落とされました。
この方の訃報に接し、
私は、あまりの衝撃で、
しばらく追悼の想いを、
言葉にできませんでした・・・・。
偉大すぎる功績と覚悟を前に、
何をいっても、虚しいと。
一貫した志に惹かれ、
私は、できる限り、講演会に足を運び、
本は、ほとんど読み込みました。
先生は、帰国される度、
講演会を開いて資金源とし、
アフガ二スタンに戻って、
そのお金で、現地を支援されていたのです。
クリスチャンの先生が、
過去最悪と言われる治安の
イスラム圏で活動することは、
どれほどの覚悟だったことでしょう・・・。
この方は本当に本気なんだと、
感じずには、いられませんでした。
あれほど、アフガニスタンに献身的に尽くし、
一部のテロ組織からも一目置かれ、
「あと２０年は生きる」と、
おっしゃっていた、
その先生が・・・なぜ。
あまりのショックで、しばらく
言葉になりませんでしたが・・・・・
ガ二大統領が、自ら、
先頭に立って
中村先生の棺を運び、
「アフガン再建に、
人生をささげた中村さんの命を、
守れなくて申し訳なかった」と、
謝罪された言葉は、
深く、深く、胸に染み入りました・・・。
国葬レベルの追悼だったそう。
（お写真はすべて、毎日新聞より引用）
先生の死を悼み、
あり方を忘れないよう、
これまで、メモにつづった言葉を、
残しておきたいと思いました。
テロ組織すら、
「脅威」と捉えるのではなく、
「人」として尊び、
根本から解決しようとされた先生の姿。
よかったら、ご一読ください。
◆中村先生の言葉
💎アフガニスタン問題とは、
政治や軍事問題ではなく、
パンと水の問題です。
💎「人々の人権を守るために」と、
空爆で人々を殺す。
果ては「世界平和」のために、
戦争をするという。
一体、何から、何を守るのか。
こんな偽善と茶番が、
長続きするはずも、
許されるわけもありません。
💎武力では、テロはなくならないのです。
飢えるから、戦争するのです。
その背景にある貧困を解決しないと。
💎家族を食わせるために、
米軍のように兵になったり、
タリバン派、
反タリバン派の軍閥のよう兵になったりして、
食わざるを得ないのです。
「三度の食事が得られること、
自分のふるさとで家族仲良く暮らせること、
この二つを叶えてやれば、
戦はなくなる」と言います。
アフガニスタンの人々の言葉です。
十人が十人、口をそろえて。
家族がみんな一緒にいて、
飢饉に出会わずに、
安心して、
お腹いっぱい食べれれば、
誰も戦争には行きません。
安心して食べていけることが、
何よりも大きな願いであり、望みです。
💎安心して、
家族や仲間と暮らしができる社会が
戦争を無くせるのです。
それ以外のことで、
抑止力や自由競争、
豊かな暮らしなどといった言葉は
戦争をなくすのではなく作り出すんです。
みんなが安心して暮らせ、多様性を認め、
互いを尊重する社会を作るのがいい。
💎（なぜそこまでやるのか？という問いに対し）
困っている人を前に逃げ出せないでしょう。
「できるのにやらなかった」では
後悔が残ります。
自分に対する一種の見栄ですね。
私は古い人間なので。
💎毎日、数百人の子供が飢え死んでいく。
重要なのは食える事。
乾いた砂漠に水を引き、
農業を復活させなけばならないと感じた。
そして白衣を脱いで土木工事に携わった。
💎医者を１００人連れてくるより、
水路１本作ったほうがいい。
💎鍬も握っていない外国人が
農業支援を行うことはできません
💎民衆の半分が、
飢えている状態を放置して、
「国際協力」も「対テロ戦争」も
うつろに響きます。
💎（アメリカが最強という）彼らには
わからない
幸せと喜びが、地上にはあるのです。
拳を振り上げて、敵意や憎悪を
叫ぶ人達を見ると、
なんだか、悲しい気持ちに襲われます。
💎寒風の中で震え、
飢えているものに必要なのは、
弾丸ではありません。
温かい食べ物と
温かい慰めです。
💎憤りと悲しみを
友好と平和への意志に変え、
今後も力を尽くすことを誓います
💎誰もがそこへ行かないから、
我々がいくのです。
誰もしないから、我々がするのです。
💎（アフガニスタンの人々に対し）
あなたがたが脈々と守ってきた
文化があることは知っています。
それを踏みにじるつもりはありません。
💎敵も味方も一緒になって、
アフガニスタンを回復すべきです。
根源を変えないとダメだ。
飢饉に合わず、安心して食べていけること。
それが願いです。
💎ここには水もなくお金もなく
食べ物もありません。
しかし、大事なのは生きることです。
命こそ大切なのです。
必要なのは武器や軍隊ではありません。
ですから私たちは、
これからも支援を続けていきます。
用水路を自分たちで
作れるように教育していく。
必要なのは武器ではなく、
命の水なのです。
💎淡々と続けることが大事なんです。
💎憲法は我々の理想です。
理想は守るものじゃない。実行すべきもの。
この国は憲法を常にないがしろにしてきた。
インド洋やイラクへの自衛隊派遣‥
国益のために武力行使もやむなし、
それが正常な国家と政治家は言う。
私はこの国に言いたい。憲法を実行せよ、と。
◆忘れないでいたいこと
９１１の米同時多発テロ後、
国際社会の大規模軍事介入と、治安悪化、
国際社会の薄れゆく関心……。
多くの支援団体が、
アフガンから去る中で、
評価されずとも、
協力が得られなくても、
攻撃や批判にさらされても・・・・
それでも、現地の方々のために、
覚悟をもって、
志に沿って、
誰もしない道を
切り拓いていく。
それが、中村先生でした。
用水路をつくる際、
雪解け水なので、
本当に冷たいのです。
そこに石が落ちていたら、
「石が用水路を傷つけるから」といって、
（中村先生は）自ら、どけにはいる。
そんなのを見ていたら、
水が冷たくても、飛び込んで、
一緒に取りに行かないわけにはいかない
そういう雰囲気を作っていたのが、
中村先生の姿。
（現地スタッフ）
先生が共に活動してきた
若い医師が、数年前、
武装グループに殺害される事件がありました。
その死に対しても、
責任を果たし続けたのだと思います。
「日本の若い人は、
もう現地には行かせない。
僕が最後でいい」と・・・。
日野原重明先生、
佐藤初女さん、
中村哲先生・・・
私には特定の宗教はありませんが、
気づけば、
敬愛する方々は、
クリスチャンでした。
また、
尊い光が、
地球から一人、消えました。
安全な日本に暮らし、
当たり前のように家があり、
３度のご飯が食べられるのは、
どれほど尊く、
恵まれていることか。
自然と調和し、
人々が安心して暮らせる、
平和な世界が実現しますように。
中村先生のご冥福を、
心から、心からお祈りいたします。
祈りを込めて
鈴木真奈美
💎【12/22 〆切】グループメンタリングBasicコース＜全５回＞
💎【12/13 〆切】新春開運ワークショップ
【キャンセル待ち】
『あなたの人生には、いいことしか起こらない』
〜仕事、人間関係、夢・・・毎日がワクワクで満たされる!
・出版社: 三笠書房
・ISBN-10: 4837928021
・ISBN-13: 978-4837928027
今日の一言を、インスタにて、お届けしています。 よかったら受け取ってください。
LINE＠始めました！
登録していただければ、
私から更新のお知らせが届きます。
ID検索はこちら
@rtb9859g
スマホの方は、以下のQRコードを
読み込んでみてください。
