久し振りにお部屋を整理していて見つけたのは、
秘書時代のメモノート。
しばらくの間、懐かしく読み返しました。
（こういうことばかりしているので、お部屋の
片付けはなかなか進まないのですが・・・
）
キヤノンに入社以来5年ほど、私は役員
秘書をしていました。
大学卒業直後、一般常識も何も知らず、
今思えばかなり危なっかしいことばかり
していましたが・・・・
役員は本当に可愛がってくださり、
考えられないほどのチャンスを
たくさん与えていただきました。
プレッシャーに耐えかね眠れなかったことも、
大失敗をして陰で一人泣いたことも多々
ありましたが・・・・
かけがえのない貴重な学びと出会いが
たくさんありました。
今思えば、経営トップが直接OJTをして
くださったようなもの。
本や研修からでは決して学べないような哲学を、
彼らの姿勢を通して、徹底的に学ばせて頂きました。
その一つ一つを具体的な事例と共に書き留めた
ノートは、一生の宝物です。
「最後の最後まで一切妥協せず、
常に、最高のものを目指し続ける信念」
「相手と自分の可能性を、心から信じ、諦めないこと」
「今、ここに存在して、目の前のことに、
心をつくすこと」・・・・等々
言葉で書くとシンプルですが、私の魂は
１つ１つをしっかり受けとめ、吸収し続けました。
どれも今、鮮明に残っています。
今思い返すと、私が担当した役員からは、
コーチング的なアプローチを受けていたと
思います。
私という存在を心から信じ、尊重し、
たくさんの可能性を引き出して頂きました。
その結果、気付いたのは「サポートに回る
秘書ではなく、もっと自分の力で、自分の
世界を歩いてみたい」ということ。
「安定」ではなく、「チャレンジ」してみたく
なったのです。
異動の説得にはかなりの時間を要しましたが、
最後には私の我侭を尊重してくださった役員への
感謝の気持ちは、決して忘れないでいたい。
その思いを形にできるよう、今、この瞬間を
大切に過ごしたいと、改めて思いました。
～すべての人に溢れる愛と幸せが訪れますように～