コミュニケーションに関わる法則について、忘却メモとして手当たりしだい書き出しておこう。
◯マーフィーの法則
◯メラビアンの法則
◯引き寄せの法則
◯ラポールの法則
◯3Fの法則
◯ハロー効果の法則
◯ピグマリオン効果
◯類似性の法則(ミラー効果)
◯ザイオンス効果(単純接触効果)
◯ウィンザー効果
◯返報性の法則
◯ドア・イン・ザ・フェイスの法則
◯フット・イン・ザ・ドアの法則
◯カリギュラ効果
◯イエスセットの法則
◯パーキンソンの法則
◯ホーソン効果
◯リンゲルマン効果(社会的手抜き)
◯ピーターの法則
◯マタイ効果
◯2・6・2の法則
◯成功循環モデル
◯マズローの5段階欲求
◯ロジャーズの3原則
◯権限委譲の法則
◯カッツ理論
◯ロサダの法則
◯鏡の法則
◯パレートの法則(80/20の法則)
◯ムーアの法則
◯ライトの法則(正のフィードバック)
◯リカシーの法則
◯ベンジャミン・フランクリン効果
◯グッフェルトの法則
◯ソクラテスの法則(ソクラティック・メソッド)
◯リンゲルマン効果
◯ホーソン効果
◯プラシーボ効果
◯ダンニング=クルーガー効果
◯コンコルド効果(埋没費用の錯覚)
◯ラスムッセン効果
◯サンクコスト効果(埋没費用効果)
◯ポリアンナ効果
◯ゴーレム効果
◯言い出しっぺの法則
◯ヤーキーズ・ドットソンの法則
◯類似性の法則
◯バーナム効果
◯レス・イズ・モアの法則
1.コーチングに関わる法則
1.1.モチベーションを高める法則
✅ ピグマリオン効果(期待の法則)
→ 人は期待されると、その期待に応えようとする
(例:「君ならできる!」と繰り返し言われると、自己効力感が高まり、実際に成長する)
▶ コーチはクライアントの可能性を信じ、ポジティブなフィードバックを行う
✅ ゴーレム効果
→ 逆に、低い期待をかけられるとパフォーマンスが下がる
▶ コーチングでは「ダメ出し」ではなく、成長を促す視点が重要
✅ インナーローカス(内的統制)
→ 「自分でコントロールできる」という感覚を持つと、やる気が高まる
(例:外部の要因ではなく、「自分がどう動くか」にフォーカスさせることで、主体的に行動するようになる)
▶ コーチングでは「相手に選択肢を与える」「気づきを促す」ことで、主体性を高める
1.2.成長を促す法則
✅ ラーニングゾーンの法則
→ コンフォートゾーンを抜け出し、適度な挑戦をすることで成長が加速する
▶ コーチは「少し背伸びをすれば届く目標」を設定させる
✅ ピークエンドの法則
→ 人は経験の「ピーク(最高潮)」と「終わり」の印象を強く記憶する
(例:苦しいトレーニングでも、最後にポジティブな振り返りをすると良い記憶になる)
▶ コーチングでは、セッションの最後にポジティブな気づきを引き出すことが重要
✅ ホーソン効果(観察効果)
→ 「見られている」「注目されている」と感じると、パフォーマンスが向上する
▶ コーチングでは「定期的な面談」「進捗確認」がモチベーションを維持する
1.3.行動を引き出す法則
✅ フット・イン・ザ・ドアの法則
→ 小さな行動から始めると、大きな行動につながりやすい
▶ いきなり「大きな目標」を与えるのではなく、「まずは1歩目」を明確にする
✅ ドーパミン報酬回路
→ 達成感を感じるとドーパミンが分泌され、さらに行動したくなる
▶ 小さな成功体験を積み重ねることで、「やる気スイッチ」を継続的にオンにする
✅ 返報性の法則
→ 「何かをしてもらったら、お返しをしたい」と感じる心理
▶ コーチが「真剣に話を聞く」「相手の成長を心から応援する」と、クライアントも行動で応えようとする
1.4.思考を広げる法則
✅ ソクラテス式問答法(気づきを引き出す質問)
→ 「なぜそう思うの?」「他に方法はある?」と問い続けることで、自ら答えを導く
▶ コーチングでは「アドバイス」ではなく「質問」を通じて、気づきを促す
✅ スキャモンの発達曲線
→ 人の成長には「急成長期」と「停滞期」がある
▶ すぐに成果が出なくても、「今は種まきの時期」と理解することが重要
1.5.組織・チームで活用できる法則
✅ ザイオンス効果(単純接触効果)
→ 会う回数が増えるほど、信頼関係が深まる
▶ コーチングでも「1回のセッション」ではなく、「定期的なフォロー」が鍵
✅ リンゲルマン効果(社会的手抜き)
→ 集団が大きくなると、1人あたりの責任感が低下しやすい
▶ チームコーチングでは、「個々の役割を明確にする」ことが重要
✅ エンゲージメントの法則
→ 「自分が組織に貢献している」と感じると、やる気が高まる
▶ コーチングでは、「あなたの強みが組織にどんな影響を与えているか」を伝える
1.6.コーチングに関わる法則のまとめ
コーチングは単なる「アドバイス」ではなく、心理学や脳科学の法則に基づいています。
🔹 やる気を引き出すには? → ピグマリオン効果・インナーローカス・ホーソン効果
🔹 成長を促すには? → ラーニングゾーンの法則・ピークエンドの法則
🔹 行動を起こさせるには? → フット・イン・ザ・ドアの法則・ドーパミン報酬回路
🔹 思考を広げるには? → ソクラテス式問答法・スキャモンの発達曲線
コーチングを効果的に行うためには、これらの法則を意識的に活用することが大切です!
2.人間関係やコミュニケーションに関する法則
2.1.コミュニケーションの基本原則
✅ メラビアンの法則
→ 人の第一印象は「視覚55%」「聴覚38%」「言語7%」で決まる
(非言語コミュニケーションが重要)
✅ ラポールの法則
→ 相手と信頼関係を築くには「共感・傾聴・ミラーリング」が効果的
✅ 3Fの法則
→ コミュニケーションでは「Fact(事実)」「Feeling(感情)」「Finding(気づき)」を意識すると良い
※「共感→実例→解決策」という流れで、相手の感情に寄り添いながら前向きな変化を促す方法
2.2.人間関係の心理的側面
✅ ハロー効果の法則
→ 第一印象が、その後の評価に大きな影響を与える
(例:見た目が良い人を「仕事もできそう」と思い込む)
✅ ピグマリオン効果
→ 期待されると、その通りに成長しやすい
(例:「君ならできる!」と言われ続けると、本当にできるようになる)
✅ ゴーレム効果
→ 低い期待を受けると、本当に能力が下がる
(例:「どうせできないよね」と言われ続けると、やる気を失う)
✅ ミラー効果(類似性の法則)
→ 人は自分と似た人に好感を抱きやすい
(例:出身地や趣味が同じだと親近感が湧く)
✅ ザイオンス効果(単純接触効果)
→ 接触回数が増えるほど、好意を持ちやすくなる
(例:何度も会うと自然と親しみを感じる)
2.3.影響力と説得に関する法則
✅ ウィンザー効果
→ 第三者からの評価は、本人からの自己PRよりも影響力が大きい
(例:口コミやレビューが購入の決め手になる)
✅ 返報性の法則
→ 人は「何かをしてもらったら、お返しをしなければ」と感じる
(例:試食をもらうと、その商品を買いたくなる)
✅ ドア・イン・ザ・フェイスの法則
→ 最初に大きな要求をして断られた後、小さな要求をすると通りやすい
(例:いきなり高額な商品を勧め、断られた後に安価なものを提示すると買いやすくなる)
✅ フット・イン・ザ・ドアの法則
→ 小さなお願いを受け入れると、大きなお願いも受け入れやすくなる
(例:「アンケートに1問だけ答えてください」と言われると、その後も協力しやすくなる)
✅ カリギュラ効果
→ 禁止されると、逆にやりたくなる心理
(例:「絶対に見ないでください」と言われると、見たくなる)
2.4.ネガティブな心理や対人関係
✅ バーナム効果
→ 誰にでも当てはまるようなことを、自分だけに当てはまると錯覚する
(例:占いや性格診断に「当たっている!」と感じる)
✅ ダニング=クルーガー効果
→ 能力が低い人ほど、自信過剰になりやすい
(例:初心者ほど「自分はうまくやれている」と思い込みやすい)
✅ イエスセットの法則
→ 小さな「YES」を積み重ねると、大きな「YES」を引き出しやすい
(例:営業で「今日はいい天気ですね」「お時間大丈夫ですか?」とYESを続けると、最後の契約もOKしやすくなる)
2.5.仕事・チームに関する法則
✅ パーキンソンの法則
→ 仕事の量は、与えられた時間を埋めるように膨張する
(例:「締め切りが1週間」と言われると、1週間かかるが、「3日」と言われると3日で終わる)
✅ ホーソン効果
→ 人は「注目されている」と感じると、パフォーマンスが向上する
(例:上司に見られていると、いつもより仕事に集中する)
✅ リンゲルマン効果(社会的手抜き)
→ 集団になると、1人あたりの努力量が減る
(例:チーム作業では、サボる人が出やすい)
✅ ピーターの法則
→ 有能な人は昇進し続け、最終的に「無能なポジション」に行き着く
(例:優秀な営業マンがマネージャーになるが、管理能力がなく機能しなくなる)
✅ マタイ効果
→ 成功者はさらに成功し、失敗者はさらに不利になる
(例:有名な作家の本は売れ続け、新人は注目されにくい)
2.6.人間関係やコミュニケーションに関する法則のまとめ
人間関係やコミュニケーションに関する法則は非常に多く、日常生活や仕事に応用できます。
✅ 対人関係を良くするには → メラビアンの法則・ザイオンス効果・ピグマリオン効果など
✅ 説得力を高めるには → 返報性の法則・フット・イン・ザ・ドアなど
✅ 仕事の効率を上げるには → パーキンソンの法則・ホーソン効果など
意識して使うことで、人間関係やコミュニケーションの質を高められます!
ボクの体験(法則の実践)から
<コーチの意識>
•問いかける(ソクラテスの法則(ソクラティック・メソッド))
<クライアントから感じ取る>
•話し方、口調から伝わってくるものを感じ取る(メラビアンの法則)
<自ら気づく・気づきをサポートする>
•インナーローカス(内的統制)、3Fの法則