(顔淵第十二)
(子貢)曰わく、必ず已むを得ずして去らば、斯の二者に於て何れをか先にせん。曰わく、食を去らん。
【訳】
子貢がさらに尋ねた。
「どうしてもやむなく捨てなければならないときに、この二つ(食と信)のうち、どれを先にすればよいでしょうか」
先師が言われた。
「食を捨てよう」
<論語が醸すコーチング>
【曰わく、食を去らん】どうしても手放さなければならないのなら、食(経済)であり信(道義)を手放せば国は滅ぶので、コーチはクライアントが自分の利益を優先しようとしていたら、失う信頼の存在に気づけるようサポートしている。