(雍也第六)
子曰わく、人の生(い)くるや直(なお)し。之(これ)を罔(し)て生(い)くるや、幸(さいわい)にして免(まぬが)るるなり。
【訳】
先師が言われた。
「元来人はまっすぐなものだ。それを曲げて生きているのは、幸いに天罰を免れているに過ぎない」
*人はすべて天のはたらきによって生まれたもので、元来誰でも澄んだ心の鏡を与えられている。 従って常にその鏡を磨き、たびたび自分を映して誤りのないようにするのが人の道である。
<論語が醸すコーチング>
【人の生くるや直し】人の心は本来真っ直ぐで澄んでいるものなので、コーチはクライアントの心に曲折や翳りを感じたら、自分の心を正面から見つめて、自分らしく行動できるようにサポートしている。