言葉が人の形を創る | つねにコーチであるために

つねにコーチであるために

いつも話を聴く姿勢であり続け
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人として生ききることを目指している。
つねにコーチであるために、一期一会一日一日を大切に歩んでいます。

言葉の大切さを教えてくれた一冊。

 

「愛語よく廻天の力あり」

 

小学校の校長先生(土屋先生)が保護者向けに発行していた学校紙を編集し直した本だ。

 

娘たちが幼稚園時代に、幼稚園が父親向けに実施してくれた講演会の講師が土屋先生だった。

 

土屋先生は、「言葉が人の形を創る」とおっしゃっていて、幼いうちから美しい言葉に触れ続けると、とても立派な人間になるとの信念をお持ちであった。

 

なかでも、「漢字」は絵であり幼児期の吸収力が高い時にたくさん覚えるのが良いという「石井式漢字学習法」を推奨されていた。

 

http://www.ishiishiki.com/

 

講演会では、言葉を発しない自閉症の少年が漢字を覚えるうちに、表現豊かに話をするようになった実話を紹介されていて、話しながらその少年を思い浮かべ、涙ながらに語っていたのが印象的だった。

 

そして、それに感化されたボクは、会場で販売していたこの本を購入してきたのだった(^_^;)

 

立派な人間になったかどうかはさておき、娘たちが大きくなり、この本の役割を終えたところだが、今読み返して見ると、コーチングに役立ちそうな話がたくさん出てくる。

 

コーチングも、ある意味、クライアントが発する言葉、コーチが発する言葉が、非常に大切な役割を持っている。

 

この言葉にフォーカスして見ると、実に奥行きが深く、どんなに追求しても、果てまでたどり着かない。

 

しかも、日本語の文法的・歴史的な特徴も加わり、実に多彩に展開できるのだ。

 

ということは、日本語を母国語としている我々は、実に多彩な人格を形成していると言える。

 

これは、イコール、多彩な対人関係を持っている民族であるという結論に辿り着く。

 

日本人が多彩な感情表現、色彩表現を持っているという話はどこかで聞いたことがあると思うが、多彩な対人関係(人間関係性)を持っているとも言い換えることができる。

 

そう考えると、日本文化の中で「おもてなし」や「思いやり」が育まれてきたのも、素直に納得できる。

 

現代人の我々は、この育まれてきた日本文化を、あとどのぐらい発展させることができるのだろう?

 

大切なミッションを絶やさないようにしたい。

 

 

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