コーチ型プロジェクトマネージャ | つねにコーチであるために

つねにコーチであるために

いつも話を聴く姿勢であり続け
いつも相手を認めることを忘れず
人として生ききることを目指している。
つねにコーチであるために、一期一会一日一日を大切に歩んでいます。

今日の天気は、曇り時々晴れ。昨夜から今朝にかけて、また寒さが
戻ってきたように感じました。

新しいプロジェクトが始り、今週はその設計レビューに追われました。

実は、このプロジェクト、1月から始まっていたのですが、昨年から
いろいろな業務を引きずっていたので、マネジメントできるように
なったのは、つい最近のことなのです(^_^;)

#こう見えても、プロマネなんですよ(^^ゞ

1月にクラスコーチ試験のフィードバックを受けてから、というよりも
試験が終わってから、「日常に何かが足りない!」と気づいたのですが、
自分のマネジメントに「コーチ」が足りなかったのです。

だから、『コーチ型マネージャ』を募集し始めたコーチAのニーズに
合致していなかったのではないかと、自分に結論付けました。

#もちろん、実力も足りないのですが。

そこで、このプロジェクトは、「コーチ型プロジェクトマネージャ」で
通してみよう!と決めたのです。

今までは、「あーしろ!」「こーしろ!」と細かく指図するバリバリの
「指示命令型プロマネ」でした。

指示命令型からコーチ型に変えて、最初に変更したことは、下記の通りです。

(1)キックオフミーティングで全員に自己紹介させた(自分が最初)

(2)自己紹介の際「このプロジェクトで何ができるか」宣言してもらった

(3)進捗会議では目標を最初に話し、その後現状報告するようにした

(4)開発者の強みを見つけ承認する

(5)相手の話を否定しない

(6)とにかく『聴く』スタンスを忘れない

始まって1ヶ月が経過し、プロジェクトの進捗は順調(やや遅れ?)で、
何よりも、プロジェクトメンバが積極的にプロジェクトに関わっている
雰囲気が出ています。

この先、どのようにすれば良いのかヒントを得るため、以前読んだ
「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を
読んだら(通称:もしドラ)」を再読し始めました。

「マネジメントとは?」という問いの答えを探そうと思ってのことです。

もしドラには、

 "(マネジャーには)根本的な素質が必要である。真摯さである。"

 "うまくいっている組織には、必ず一人は、手をとって助けもせず、人づきあ
いもよくないボスがいる。この種のボスは、とっつきにくく気難しく、わがまま
なくせに、しばしば誰よりも多くの人を育てる。好かれている者よりも尊敬を集
める。一流の仕事を要求し、自らにも要求する。基準を高く定め、それを守るこ
とを期待する。何が正しいかだけを考え、誰が正しいかを考えない。真摯さより
も知的な能力を評価したりはしない。このような素質を欠く者は、いかに愛想が
よく、助けになり、人づきがいがよかろうと、またいかに有能であって聡明であ
ろうと危険である。そのような者は、マネジャーとしても、紳士としても失格で
ある。"

 "真摯さを絶対視して、初めてまともな組織といえる。それはまず、人事に関
する決定において象徴的に表れる。真摯さは、とってつけるわけにはいかない。
すでに身につけていなければならない。ごまかしがきかない。ともに働く者、特
に部下に対しては、真摯であるかどうかは二、三週間でわかる。無知や無能、態
度の悪さや頼りなさには、寛大たりうる。だが、真摯さの欠如は許さない。決し
て許さない。彼らはそのような者をマネジャーに選ぶことを許さない。"

とありました。

「真摯さ」って、いったいなんでしょう?

わかるような、わからないような、、、。

辞書検索(大辞林)には、「まじめで熱心なこと。また、そのさま。」
とありました。

うーん(^_^;)

原文で「真摯さ」は、『integrity』という単語のようです。

integrityの意味は、英和では「正直、誠実、高潔、廉直」とあります。

英英には、

 "the quality of being honest and strong about what
you believe to be right"

「あなたが「正しい」と信じていることに関する正直さと強さの質?」

深みにはまりそう(^_^;)

もうちょっとググってみると、

「道徳的な健全さ、欠けたもののない、分裂していない、
または壊れていない完全性または全体」

つまり、真面目で誠実なだけでなく、「一貫している」「軸がある」という
内容も兼ね備えている必要があるのだと考えました。

自分の考えているリーダ像に近い!

軸がぶれない人は、判断基準が明確なのだと、以前、トラプロで
学びました。

ちょっと前置きが長くなりましたが、だから、今後、コーチ型プロマネを
実行するためには、今の行動に加えて「明確な判断基準を共有する」
「明確なビジョンを共有する」ということを推進しなければならないと
気づいたのです。

判断基準は、「コスト」「納期」「品質」「機能性」「使い勝手」
「保守性」など、いろいろ考えられますが、その局面局面では
明確にするよう心がけます。

あと、事あるごとに、ゴール達成のイメージを語り続けて、ゴールの
ビジョンをプロジェクトメンバと共有します。

プロジェクトの結果はどうなるかわかりませんが、指示命令型と
コーチ型のプロマネがどう違うのか、または、違ったのか、
説明できるようになれると思います。

そうそう。あと、プロジェクトメンバからフィードバックを
もらっちゃおう!っと(^^)