乳アレルギーの娘に牛乳事件について | ビリヤード&ダーツ屋さんの夢とか現実とか

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浅草在住、三ノ輪でAlvisというお店を経営してます。
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食物アレルギーの子供を持つ父親として、声を大にして伝えたいことがあります。

 

 

報道によると、

 

娘は125ccの牛乳パックからストローで牛乳を飲んだ。

 

母は119番通報した。

 

救急車到着前にエピペンを使用した。(完全な救命措置)

 

 

抵抗するわが子に無理やり牛乳を飲ませたわけではありません。

 

これ殺人未遂でしょうか?虐待でしょうか?

 

 

この子は乳に重度のアレルギーがあり、

医師の指導を受けながら自宅で少しずつ牛乳を飲ませるという治療法を行っていました。

 

シングルマザーで働きながら、重度のアレルギーを持つ愛する子供を育てる。

 

これは本当に、本当に大変なことなのです。

 

 

 

うちの息子も重度のアレルギーがあります。

 

0歳児のときには皮膚状態がとても悪く

 

当時の医師からはアレルギー対応粉ミルクを推奨されました。

 

これ通常の粉ミルクの倍くらいの価格なんです。

 

 

現在の病院に通院するようになってからは

 

1日3回の入浴、そのたびに全身にステロイド塗布&保湿のスキンケア

 

飼っていた愛犬も実家に預け別れることになりました。

 

寝具は毎週洗濯。1日3回のアレルゲン除去食をつくり、

 

四六時中痒がる息子を、抱きしめて過ごす。

 

妻は本当に寝る時間もなく過酷な日々を送っていました。

 

 

そんな息子も現在4歳。

 

いまだに小麦に重度のアレルギーがあります。

 

いまも毎日風呂上りは全身に保湿剤を塗布しています。

 

お風呂入れるだけでも大変なんですよ。

 

 

そして365日3食のアレルゲン除去食を作り

 

現在は幼稚園の給食の代替食も作っています。

 

そして医師の指示通り週に何回かは微量のアレルゲン物質を食べます。

 

うちの場合は微量のそうめんを茹でたり、ゆで卵を微量食べてます。

 

わずか数gのために、そうめんや卵を茹でるんです。

 

 

そんな毎日のなか、食べれないお菓子をプレゼントされたり、

 

テレビや絵本に出てくる食べ物を食べたがるようになったり、

 

そのたびに行う息子のメンタルフォロー。

 

この時間もかなり辛い時間なんです。

 

 

全てをあげたらキリがないくらい、本当にこの4年間いろいろありました。

 

 

1歳になったら良くなるよ。

 

幼稚園行くまでには良くなるよ。

 

と無責任に周りから言われ、実際周りには良くなっていく子もいたりして

 

自分の子供だけ良くならない、置いてけぼり感。孤独感。

 

 

アレルギーとは無縁の人たちからは

 

「ただの好き嫌いでしょ!」

 

「過保護すぎ!」

 

というような言葉すら聞くこともあります。

 

 

このお母さんは、こんな過酷な毎日を、働きながら、たった一人で5年間もやってきたんですよ。

 

 

長い。。長すぎる。

 

 

事件前は児童相談所にも4ヵ月の間に5回も相談に行っていたみたいです。

 

しかし食物アレルギーの子育てについて知識のない職員には

 

この育児の苦労をまったくわかってもらえない。

 

 

これまで一生懸命育ててきた母は相当切羽詰まってたのではないでしょうか?

 

 

牛乳はパックからストローで飲んだ。

 

119番通報をした。

 

エピペンを使用した。

 

 

実際その日になにがあったのかは分かりませんが

 

このキーワードを見る限り殺人未遂事件、虐待事件ではないと思うんだけどな。

 

まぁ真相は分かりませんが。

 

 

なんだか長くなってしまいましたが

 

行政の方々、報道関係者、警察関係者、政治家のみなさん。

 

もう少しアレルギーの子供を抱える家庭について理解をしてほしいです。

 

 

もうこんな事件が起きないように、こんな報道が行われないように。