12年ぶりにギターインストソロアルバムをリリースします。
タイトルは「Cozy」。
オンラインショップで先行予約を受け付けてるよ!
曲について色々と話したいなって思ってブログを書いてます。
ソロアルバムのタイトルですが、「Cozy」というタイトルをつけました。
これはダジャレだからつけた訳ではなく、とある外国の友人が自分につけたあだ名だったんです。
「コージー」と呼ぶ彼は年下なんだけど、出会った頃から呼び捨てで、ま、海外の人ってさん付けとかないからこれが普通なのかなと思っていたりしたんだけど、彼が帰国するときに「なぜコージーって呼んでたかわかる?」と聞かれて、理由を聞くと「Cozyって心地がいいって意味の形容詞なんだよね。KOJIさんといると心地がいいからそういう気持ちを込めてコージーって呼んでたんだよね。」と聞いて、本当に嬉しかった。
心地がいいというのは一般的には穏やかとか静かなとか、ソフトなイメージがあるけど、自分はそうは思っていなくて、初めて心地がいいと思った音楽はロックで静かなものとは懸け離れたものだったから。
エレキギターを初めてスタジオに行って鳴らした時も耳が痛くなるくらいの歪んだ爆音を聴いて「ああ、なんて心地がいいんだろう」って思えたんだよね。
これを見てくれてる人の中にも一般的に心地いいと言われてるものとは懸け離れたその人独自の心地いいって事があると思うんよね。
そして自分が心地いいと思ってる事を、同じように「これって心地いいよね!!」って別の人に言われるととても意気投合すると思うし、コミュニティってそういう所から生まれてくると思うんだ。
今回の「Cozy」には自分が心地いいと思うギター、メロディ、コード、リズムや世界観を詰め込んだ。
聴いてくれた人が同じように心地いい音楽だ、と感じてくれたらとても嬉しいし、そう願ってるよ。
では曲解説を書いていこう。
どんな曲か分かっちゃう表現もしてるから、気にする人はリリース後に読んでね。
長くなるよ!
Universe
この曲はフルアルバムを作ると決めてから作った曲。当初はミニアルバム予定だったんだよね。だけどせっかくいい感じでレコーディングが進んでたから、この勢いのままフルアルバムにしようって盛り上がって残りの曲を作った。
あの時にフルを決断して正解だったよ。Universeはアルバムの中でもお気に入りの1曲。歪んだエレキギターの音とストリングスの音が重なる世界観ってすごく好きで、アルバムに入れれてとても嬉しい。
曲を作ってる時にとても世界が広がっていく感じがあったので作りながらUiverseというタイトルにしたいなって思ってたよ。
youtubeにアップして触りだけでもみんなに聴いてもらってる曲。
アルバムの1曲めを先行で聴かせるって勇気あるでしょ(笑)。
それぐらい自信があるアルバム。
1曲めを聴いてもらってもそれ以降の曲達の深みがあるからね。
意表をつく曲もあるし。
Perfect World
この曲はアルバムの中でも相当のお気に入り!!
イントロの個性的なアルペジオから始まる感じが、曲を思いついた時にすごくイメージしてた雰囲気を正確に再現できて、イントロが出来た時にこの曲は大好きになるなって確信したよ。
Perfect Worldってタイトルにしたのは、この曲は今まで出逢ってきたバンドのメンバー、それぞれから影響を受けた事が凝縮されてるなって感じたんだよね。
特に弦楽器のギターとベースは同じような曲の作り方やサウンドメイクをするという特徴があるから影響を受けやすいんだと思う。
Bメロのメジャー7thを使ったコードやメロはHIROの得意なコードワークだし、Aメロの6thの音はShuseが使い方が上手いんだよね。
バックの歪んだコードの壁の音は潤が得意な技。
もちろんリズムはLEVINを意識するし、メロを奏でる時はTAKAやShotaの歌声も意識したり。
歳を重ねて色々と受け入れて生きていると、人に影響を受けた事を公言することに抵抗がなくなってくる。
そう考えた時に今いる自分のいる世界って完璧なんだって思ったんだよね。
色々とあったりもしたけど、その色々も含めて全てが完璧。
そう思った瞬間に全ての事に感謝しなきゃって思って、気持ちがすごく落ち着いた。
ファンのみんなとの出逢いも同じように感じてます。
俺は完璧な世界で生きてます。
Perfect World。
今の俺にとってとてもパワーの出て来る言葉です。
Starry Sky
静かなアルペジオから始まって泣きのギターが現れて、後半には少し情熱的になって、こういう流れは自分の王道というか大好きな曲調です。
タイトルは星空。
何か気持ちが前に向けない時はベタだけど上を向くことが多いんだよね。
特に夜に。
昔からそうだから今までたくさん星空に救われて生きてきてるなって。
星座とか詳しくないし、星の名前も全然知らないけど、星空は今でも大好きな景色。
そんな大好きな想いを曲に込めました。
色んな景色を見に出かけるのが好きだけど、一番ときめくのが夜景。
夜景っていうとロマンチックに思うでしょ。
でも自分にとっては真逆で。
学生時代に一人で原チャリに乗って六甲山や生駒の夜景を見に行くの(笑)。
周りはカップルだらけ。
伊丹空港の夜の景色も好きだったな。
昔から暗闇の中に光る光が好きなんだろうね。
Joy
明るい曲がこのアルバムにはなくてね。
明るい雰囲気の曲を作ろう!って思って作った曲。
当初は自分があまり明るい曲に乗り気じゃなくて(笑)、適当って言ったらちょっと語弊があるけど、ある程度の骨組みを作って後はプロデューサーのSHIGEさんに何とかしてもらおうって思ってた(笑)。
そんなだらけた気持ちは簡単に伝わっちゃうもので、SHIGEさんに「もうちょっと真剣に曲の事を考えないとダメだよ!」と愛のムチを頂き、真剣に曲と向き合った結果、すごく好みの仕上がりになったよ。
感謝です。
特に好きな部分はBメロからサビへ向かうところ。
サビの感じは早いうちに出来てたんだけど、この曲調に全然ハマらなくてサビへ向かうパターンだけで10パターン以上作ったかな。
作るたびにSHIGEさんに音を送って感想を聞く。
で意見を参考にしてまた作り直す。
とてもいい感じで作業が進めれてめちゃくちゃいい感じ仕上がって幸せです。
曲作りに手を抜いちゃだめだって、当たり前だけど、初心に戻らせてくれた曲です。
Distant Land
この曲はシタールを入れたくなってレコーディング中に楽器屋へGoしました。
いつもシタールを使うときはレンタルしてたんだけど、欲しいなっていうのはいつも思ってたんだよね。
イントロのメロディが浮かんだときに、このメロはシタールで弾くしかない!って直感で感じて。
一番初めに出てくる「ジョワーン」って音もシタール。
下支え的な音だけど、この音、何気にこのアルバムでもかなり上位な好きなサウンド。
独自のオープンチューニングを編み出して、フレットは何も押さえずにジャラーンって弾いたよ。
この曲の面白いのは、一旦自分が完成させた音をSHIGEさんに渡してリミックスしてもらった事。
音を切ったり貼ったり、どういう言い方をしたら分かりやすいかわからないけど、とにかく演奏者の想いを無視してもらってもいいからカッコよくリミックスしてくださいってお願いした。
レコーディングの合間にSHIGEさんと音楽について色々と話してて、ロックチューンのリミックスのCDが好きって話で盛り上がって、そういうアプローチでこの曲をリミックスしようってなったんだよね。
こういう作り方は初めてだったけど、やりたかったアプローチだったから非常に満足な仕上がりです。
overflowing with love
溢れんばかりの愛をギターで表現したかった。
甘いトーンで。
デモを作っている時にリズムを入れずにギターだけで作ってて、リズムを入れようかなと思っていたけどギターだけでアプローチするのも面白いなって思ってリズムは入れなかった。
ガットギターとエレキギターの対比がすごく綺麗で、弾いてて最高に気持ち良かった。
結構完成までに時間をかけた曲で、一度録り終わっていたけど音をもっと詰めたくて全部弾き直し。
そんな事を5回ぐらい繰り返した。
愛ある甘いトーンが表現できてハッピーです。
make tomorrow
ちょっと大人なバラードを作りたくて作った曲。
イントロのコードにメロを絡めたようなアプローチがすごく好きで、イントロパートが浮かんだ後はどんどん曲ができた。
オルガンもいい味出してるよね。
レスポールの太いいい音が心地よくて、お気に入りのトーンです。
なんかね、大人になってくると今日を頑張ればいいというだけじゃなくて、明日のことや未来のことも色々と考えて生きてるなって思うようになって。
でどうせやってくる明日を待つのではなくて、自分で明日を作っていきたい。
って思って生きていけたら素敵だなっていう思いもあったりするかな。
この曲の世界は夜っぽいんだよね。
自分の中で。
夜にお酒でも飲みながら「よし、明日も自分の手で引き寄せてやるぞ」というような事を思い巡らせてる感じかな。
普段の自分な感じ(笑)。
Loop
Loopって言葉がなんか好きなんだよね。
過去にも同じタイトルの曲があったり、ライブのSEで昔使った曲もLoopってつけたり。
同じリズムを繰り返してリズムパターンを作ることをループ素材で組む、という言い方を音楽の世界ではしたりするんだけど、昔から打ち込みの音楽も結構好きで、俺の青春時代に流行ったユーロビートっていうディスコ音楽もループ素材で作られてるものが多いんだよね。
絶対に揺れない、打ち込みならではのタイム感というのが好きで、だからLoopって言葉がいつも頭の中にあるのかも。
この曲は途中でスピードダウンするところがあったり、結構むちゃくちゃ(笑)。
本当に自由に作った。
スピードダウンした後のギターの音は甘く太くてすごくお気に入り。
イントロからベースはずっとEを鳴らして、その上のコードが変わっていく。
そういう世界観の曲が作りたかった。
だからメロディラインとコードは結構いろいろと考えて試行錯誤したかな。
Aメロのメロディラインとか結構気に入っているよ。
ライブで演奏するのが楽しみな曲だね。
Sweet Dreams
最後の曲ではないけど、この曲をききながらお休み。
「良い夢を」
というイメージで弾いた。
優しくソフトに。
暖かい音で。
前作でいうとSilver Screenという曲で独奏の曲を収録したけど、自分の作品には1曲は独奏の曲を入れたい。
俺100%(笑)。
いつも使っているガットギターで、ライブでみんなと共に育ってきたギターでレコーディングしたよ。
初めて弾いた時よりも確実に音が良くなってきている。
いろんなパワーをもらっているからね。
Unexplored Frontier
この曲は最後の曲だけど、実はインストアルバムを作ろうって思って最初に手がけた曲。
イントロの転調しながらメロディを変えずにという流れが不思議な感じでもあり、自然に聴こえる感じもあって、イントロを作った時に、「あ、新しい自分の世界観で、前作を超えるような作品が作れるかも」って思ったんだ。
自信がみなぎってきたというか。
曲の流れもテンション高いと思ったら急に落ち着いたり、曲の途中では静かなメロウなパートが現れたり。
エンディングは感動的な雰囲気にしたくてね。
未開の土地を切り開いて未来を夢見てた古代の人たちっていると思うんだよね。
この曲のイメージってそんな感じだったんだよね。
いいことは明るいイメージのパートで、暗くなったり、落ち着いたり、色々とあって、でも何かを目指すのではなく、歩いていく中で出会う出来事を受け入れ考え、そして辿り着いた場所が目の前に開け、広大な大地から太陽が昇り、それを空撮で撮る、みたいな(笑)。
古代の話をしてるのに頭の中の映像は空撮なんだよね。
人生のような曲かな、自分の中で。
以上!
読んでくれた方はリリースをお楽しみに!