☆ハーレム日記リバイバル☆ 第116-2号 ニューオリンズ編〜Voodooミュージアム | NYで生きる!ベイリー弘恵の爆笑コラム

☆ハーレム日記リバイバル☆ 第116-2号 ニューオリンズ編〜Voodooミュージアム

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           第百十六号 09/01/2001
               Harlem日記
            
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*****ニューオリンズ編〜Voodooミュージアム*****

まずニューオリンズのVoodooは、どこから来たのか?

1510年くらいから奴隷売買が始まり、カリブのプランテーションへ奴隷として連れてこられたアフリカ人によってVoodooがカリブへ伝来、ニューオリンズはフランス領だったこともあり、同じくフランス領だったハイチ(カリブ)の人々によって伝わっている。

Voodooって私の中では、凄く怖いものだった。昔、ミッキー・ロークが私立探偵(エンゼル)役でロバート・デ・ニーロが依頼人(悪魔)の役をやった「エンゼル・ハート」って映画で、気持ち悪い儀式だなぁーというイメージを植えつけられたからだ。

NYのブルックリンで、話は始まる。私立探偵は依頼人に人探しを頼まれ、事件を追ってニューオリンズに行く。調査中に知り合ったブラックの美しい女性がブードゥーの儀式に参加している。儀式ではニワトリの首を切って生血を浴びてるシーンやトランス状態の人なんかがいて、やばい雰囲気。

挙句の果てに私立探偵は、ブラックの女性が実は自分の子だったのを知らずに
XXXっていうオチまでついてる。(難しい映画で内容が把握できなかったけど、多分そうだった)天井から血が滴るわぁーなんやーかんやーで、ともかく私の中でエクソシストの次をいくくらい怖い映画だった。

ミュージアムに行っても、やっぱり入口から不気味な人形やら、骸骨やら、針だらけの人形やら<男性のナニの部分に刺してるのもあった>しまいには儀式の際、ダンスに使う生きてる白ヘビ<ニューオリンズのVoodooではヘビを神聖視するらしい。>が展示してあったりと、やっぱり怖いざんすぅ〜と、チビりまくっていた私。

そう言いながらも、ちゃっかり「願いを叶えてくれる木」に、金を入れて参拝!


マリー・ラヴー(Marie Laveau:ニューオリンズのヴードゥーの教皇)に神だのみしたのだった。

ガーデンに出て、離れの部屋の壁に貼ってるポスターには心霊写真。バスルームも蝋燭や人形が不気味に飾り付けてある。シャワールームのキリスト像もホコリっぽいし、真っ暗だったから上半身だけ入れて覗いてみたけど、足元は震えてて入れなかった。

だが、その後の部屋で見たビデオで、かなりVoodooに対するイメージが明るくなった。

尼僧のAva Kay Jonesというブラックの美しい女性が、穏やかに果物に蜂蜜みたいなものをトロリとかけて海に放ったり、葉巻の煙を子供に吹きかけるという優しい儀式を披露。「Voodooは怖くないんだよ」とアピールしていた。

その他に「チキンマン」というオヤジが出てきて、チキンを使って行っていたライヴ(儀式?)が禁止になった。と、ぼやいてたり。

考えてみたら、誰でもチキンなんて食べてる。子供の頃、鹿児島に行けば伯父が地鶏の首根っこをカミソリでチョッチョと切って、血がパァーッと出てるのを逆さ吊して血抜き。

 

その後、さばいてタタキにして食ってた。あぁー薩摩の地鶏が食べたいよ〜。Voodooの儀式ったって、そんなに気持ちの悪いもんではないぜぇーベイビー。

次にはVoodoo Lagerというビールを作ったオバサンが登場。スピリチャルなエネルギーをビールから得て欲しいと願っているらしい。ちなみにミュージアムを出た後に、バーで飲んでみたけど、パッとしない味だった。

ミュージアムには、それぞれスピリチャルな意味のあるハーブや蝋燭を中心に、


「彼・彼女の心を射止めるための人形」やら「リッチになるための人形」なども売っている。

「彼のハートを射止めるために針を胸に刺す」という説明書きが添えてあった。


心の臓を一突きかぁ〜わかりやすい。

Voodoo Lagerのラベル

https://www.ratebeer.com/brewers/faubourg-brewing-made-by-the-water/384/