☆ハーレム日記リバイバル☆ 第116-1号 ハーレムの夏!マーカス・ガーベイパーク周辺の模様 | NYで生きる!ベイリー弘恵の爆笑コラム

☆ハーレム日記リバイバル☆ 第116-1号 ハーレムの夏!マーカス・ガーベイパーク周辺の模様

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           第百十六号 09/01/2001
               Harlem日記
            
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*****ハーレムの夏!マーカス・ガーベイパーク周辺の模様*****

「ハーレムのマーカス・ガーベイパーク周辺は、夏になるとアフリカン・ドラムやカリビアンのスチール・ドラム<カリブの島トリニダードで考案された、ドラム缶から作る打楽器>が奏でる音楽が鳴り響いている。」

そんな風に書けば、羨ましいなぁ〜かっこいいなぁ〜さすがブラックの多いハーレムって、タダで生の演奏が聴けるなんていいなぁ〜。と羨ましがる読者もいるかもしれない。

しか〜し! この近辺に住んでると騒音公害に悩まされる季節なのであ〜る。
 

うるさ〜い静かにしろ〜と荒れ狂って頭に「神風」と書かれた日の丸の鉢巻を巻いて駆け出したくなるくらいに、平日であろうが週末であろうが昼すぎから、ドンドコドコドコ太鼓を叩きはじめる。

ひどい時は、夜の10時まで太鼓の音が轟きつづけるのだから、たまったもんじゃない。晩飯食わなくていいのか? 昼から晩まで叩きっぱなしで疲れないの? 
 

アフリカン・ドラマーたちよ。

一瞬アフリカに来たのかな? ブッシュマンに会えるかな? という感覚に、さいなまれるほど環境はアフリカのリズム。家でビデオを観ようとフランス映画を観てたってBGMはアフリカン・ドラム。クラシックを聴いてたって、リミックスにアフリカン・ドラム。静かに推理小説を読もうとしてもアフリカン・ドラムが耳について、体がリズムを刻んでしまう。

確かに、身を入れて聞けば、いい音楽ではある。でも3年目なので、さすがに飽きたぞ。スポーツクラブでもアフリカンのクラスに行く気がしなくなった。

 

カラフルなインコみたいな衣装をつけたアフリカンのドラマーがクラスの演奏に駆けつけたりするんだから、勘弁して〜って感じ。

とどめを刺すように9月が近づくと、カリビアンもスチール・ドラムの演奏活動を始める。ブルックリンで毎年行われるカリビアン・パレードに出るための練習だ。

週末には午前1時すぎまでスチール・ドラムの音が鳴り響く。なので、ご近所さんな私たちはスチール・ドラムの音を子守唄に眠るわけだ。

日本では正月に芸能人かくし芸大会でしか見たことなかったスチール・ドラムの演奏。芸能人の緊張状態と違って、カリビアンは演奏を心から楽しんでいるといった様子。

 

カリブの青い海がそこにあるような、明るく清みわたった音。アフリカン・ドラムと違ってドラム自体にメロディーがあるので楽しい。でも3年目なので、さすがに飽きたぞ。とっととパレードが終って欲しいものだ。

騒音のため電話の声さえ聞こえないから、涼しい日でさえ、夏は窓を閉めきって生活しなければならん。その上、一日中、人々が外に立ってるので、こっちの方が外界から遮断されてる気がする。昆虫になって、ガラス張りの虫かごに閉じ込められてる私。昆虫のタイプでいえば、働かないコオロギあたりか。

そういえば、ブラックの人たちは音楽を大音量で聞くのが常識だ。車の中からもボコボコスカチャカ音楽が聞こえてくるから、最新のラップミュージックなんて、


いつの間にか覚えてしまう。これは白人も同じ。アメリカではレストランに行けば大音量で音楽が流れてるから、まともに会話ができない。喋ってるうちに喉元に力が入って、声がかれるかと思うと、ハイなドラエモンの声までトーンが上がる。

考えてみると日本のカラオケも大音量だなぁ〜。ということは、世の中の人は大音量が好きなのか? そういう私もカラオケに行きたい。新しい歌、練習しなくちゃ〜。

 

皆さん、アフリカンに対抗して大音量カラオケ大会をマーカス・ガーベイパークでやってみませんか?

アフリカン・ドラムやスチール・ドラムの生演奏が聴けるマーカス・ガーベイパークの場所:124STの5Ave付近。

 

※子供たちが幼少のころは、結局アフリカンドラムを習いに行って、自分も叩いてました。外界からの影響力ってスゴイな。最近は、アフリカン・ドラマーたちがストリートのほうへ移動したのか、ビル・クリントンさんのオフィス近くで演奏してるようです。って、ビル・クリントンさんのオフィスがハーレムにまだあるのか知らないけど。。。