☆ハーレム日記リバイバル☆ 第113-1号 バケーションだよニューオリンズ | NYで生きる!ベイリー弘恵の爆笑コラム

☆ハーレム日記リバイバル☆ 第113-1号 バケーションだよニューオリンズ

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                                     第百十三号 08/11/2001
              Harlem日記
            
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*****バケーションだよニューオリンズ*****

二泊三日、ニューオリンズってどこにあるのかも知らずに、友人AちゃんとMちゃんご両人と共に旅立った。そして帰ってきた今も知らないという、いい加減な旅行者。ともかくミシシッピー河も流れるルイジアナ州に位置する。

調べによると、独立して間もないアメリカ合衆国は、1803年に当時のフランスのナポレオン政府から、ルイジアナ植民地を買い取ったという。だからニューオリンズってアメリカというより建物も料理もフランスっぽい。

フレンチクォーターというエリアは全て19世紀から残っている歴史的建造物の保存指定区域となっている。昔、奴隷を売買した建物など今ではバーになってるけど、外観は昔のまま。幽霊が出ると言われるホーンテッドハウスも人が住んでるのかどうだか殺伐としながらも、そのまま保存されている。

私たちは、このフレンチクォーターを拠点として行動した。

フレンチクォーターでも特に盛り場のバーボンストリートは、とにかく人、人、人だらけ。タイムズスクエアより人が多いんじゃない?ってほどで気が遠くなる。

午前中から、二日酔いの胃袋に酒を流し込み、午後にはカラオケで大騒ぎ。お祭り騒ぎ状態は朝まで続く。

まずは、お食事編。シーフードが美味い! クレオール料理が美味い! ガンボが美味い! という三拍子揃ってる食事編から出発。

空港よりタクシー<3人でチップ含めて33ドル>ニューヨークより南側なので
暑いのは当たり前だけど、マジで暑いからドロドロに溶けそう。観光用に並んでる馬も目がトロンとしてイッちまってる。

まぶしいから目がうつろな上、舌もデロリと熱い吐息な半開きな口から垂れ下がっていた。

到着祝いに、まずはバーで乾杯。どこのバーにもたいていケイジャンフレーバーのブラッディーメアリー・メアリーがあるからチャレンジ。複雑なスパイスの味で酒というより既にスープを飲んでいる軽い感覚だ。

朝も10時から飲んだくれ・・・。

隣に座っていた白人の彫り物のあるオヤジは、「昔はマリーンだったから日本にも行ったことがある」と話しかけてきた。

「今日、仕事は?」と問えば、「塗装屋だけど、自由な日に休める」と答えた。昼にはバーを出て家で夕方まで寝るらしい。

さすが、ニューオリンズ。朝から飲んでるのが当たり前。パラダイスな気分が私の脳天を直撃、到着1時間にして「このまま死んでもいい!」状態となる。

<初日・昼飯>
生ガキを食べにACMEレストランへ。外気と反逆な私のさむ〜い懐具合に合わせた、Aちゃんのセレクトレストラン。

1ダースで7ドル程度という破格。大きな殻にのったカキが登場。ここのカキの肉は大きくツルンとしていて臭味もない。トマトペーストとホースラディッシュをつけてツンと鼻を刺激すれば、絞ったレモンと混ざったカキ汁が口一杯にジュワーッと広がる。味にコクは無いけど、さっぱりしてるのがいい。

ザリガニ<Crawfish>もニューオリンズの逸品。真っ赤に茹であがったザリガニが網に入ったまま皿に盛って出てくる。甲羅をパリパリと割いて食べる。やっぱり蝦蛄<シャコ>の味を知っている日本人には今ひとつかも・・・。ちょっとドロ臭いし、パサパサしてる。

<初日・晩飯。まずかったので却下、ウエイターのチクリによると、コックが新入りだったらしい。>

<2日目・朝飯>
朝食やおやつに有名なのはCafe du Mondeのベニエ(フランス語で四角いドーナツ)。朝から列ができている。小さな長方形のカラッと揚げたてベニエに、鼻息で飛び散ってしまうほどパウダーシュガーがふりかけてある。口のまわりに白い粉がついても、テーブルに飛び散っても、気にしない。

甘さひかえめで軽い味。最初は「一人分って3つもあるの?」と思うけど、パクパク食べれてしまう。ここはコーヒーも有名。カフェオレやカフェラテと一緒に食べれば最高にマッチする。ドーナツミックスやコーヒー豆も土産にどうぞ。

<2日目・昼飯>
Royal Cafeはフレンチ風、バルコニーで食事できる洒落たレストランで人気。ケイジャン風味のトマトソースを挟んだ、ふんわりとしたオムレツは美味。まったりと口の中で混ざり合った後に、ほんのりと香るケイジャン・スパイス。ゆったりとした昼食にお勧め。

<2日目・晩飯>
Gumbo Shopではクレオール料理を楽しんだ。その前にアペタイザーでワニを食べた。ワニといっても、この地域ではアリゲーターのこと。クロコダイルはいないそうだ。

「ヒロエさん、さっきまでワニ飼いたいくらいに可愛いって言ってたのに、食べちゃうの?」とMちゃん。私は、昨日ワニツアーで触らせてもらった小さなワニ「エルビス(ガイドがエルビスと呼んでいた。)」の姿を思い出しながら、ワニ・ソーセージを噛みしめる。

「エルビスもワシの腹に入るためにワニとしての人生をまっとうしたもんさ。」と勝手な解釈。

「テイスト・ライク・チキン」と、なんでもかんでもチキンの味だという乏しい味覚の表現力しかないアメリカンなジョークがあるけど、むしろチキンの味ではなく油の抜けたポークに近かった。

パサパサしてて、肉の匂いがしないので食べやすい。ほとんどスパイスで匂いが消されていたのかもしれないが・・・。どちらにしても、もう一度食べたいというほどの肉ではない。エルビス無念!

ガンボスープは魚とライスを煮込みオクラやビーンズもたっぷり入ってドロドロとしたコクのあるスープ。私は再びザリガニに挑戦。ザリガニのエトゥフェ
<Crawfish Ettoffe>は、白いライスを中心にザリガニの身が入っているハヤシライスみたいなスープが囲んでいるもの。

スプーンですくうと5匹は軽くザリガニの身が入ってるくらいにザリガニがたっぷり。

「甲羅のままのヤツなら、山盛り50匹はいるぜ」と、ザリガニに襲われる夢を見そうだ。あまりの多さに途中で食べられなくなった。

味もやっぱりハヤシライスに似ていた。っていってもザリガニ風味なので、もうちっとサッパリ目。

<3日目・朝飯>
飛行場のカフェ。15Bゲートへ行く途中にあるカフェは、フライパンで卵を焼いてくれるブラックのコックの兄ちゃんがガラス越しに見える。4ドル程度と安いけど美味い!

3日だけの滞在だったが、やっぱり魂は日本人。醤油味のものが食べたくなった。

しばらくはドロドロしたガンボやソウルフードにザリガニ料理は勘弁って感じだ。エルビス無念!

ってなわけで、食事編の後は夜遊びバー編です。

今回ハーレム日記に登場したレストラン
Acme Oyster & Seafood House

724 Iberville St
New Orleans, LA 70130
Phone: (504) 522-5973

 

 

Cafe du Monde

800 Decatur St
New Orleans, LA 70116
Phone: (504) 525-4544

 

 


<閉店>Royal Cafe

700 Royal St.
New Orleans, LA 70116-3113
Phone: (504)528-9086

 


Gumbo Shop

630 Saint Peter St
New Orleans, LA 70116
Phone: (504) 525-1486