☆ハーレム日記リバイバル☆ 第91-1号 Manhattan Style マガジンのパーティー
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第九十一号 03/17/2001
Harlem日記
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*****Manhattan Style Magazineのパーティー*****
Manhattan Style Magazineのパーティーがあるというので、行ってきましたAu Bar。ファッションマガジンのパーティーってことで、有名なモデルやらがワンサカやってきて、飲めや歌えや踊れやラリパッパーという状態になることを期待。
いつもはコンウェイ<大量安物衣料品店>星人でダサめな私も、ここぞとばかりに踏ん張って、お洒落な格好をしていかなきゃと、おニューのジャケットで参上したのだった。
誘っていただいたライターのE師匠と、ファッションライターのAちゃん等と列に並んで入場。だが周囲には、さほどファッショナブルな人は見当たらない。
隣にいた女の子に話しかけると、「私はアーサー・アンダーセン<ビジネス・コンサルティングの会社>に勤めていて、友達がマガジンで働いているから誘われたの。」などと、ファッションとは関わりのない人も居るようだ。
中に入るとモデルっぽい人が数人座ってはいるものの、どこからどう見ても普通のクラブ状態。
「しょうがないタダ酒でも飲もうか。」とバーカウンターへ行くが、その人ごみが半端な数ではない。
ホームレスに食事を配られる配給所のようにタダ酒に群がる人だかり。バーメイドの姉さんは酒づくりの作業をカリカリしながら続けている。
前に並んでいるアジア系の女の子二人はピンク色のカクテルをグラスに2つと、メロン色のカクテルをグラスに2つと、オンザロックのウイスキーをグラスに2つとシャンペン・・・。
ちょっと待った〜あんたら、一人につき4杯もオーダーしとるやないの。
一杯のジントニックをすぐに飲干した私は、再び配給所へ列に並ぶ。と、そこには先ほどの4杯オーダー姉ちゃん二人組の姿。
「あんた等さっきの4杯、全部飲んだの?」と問う。「もちろん!こんな混んだ所に並ぶだけでも大変だから、一気にオーダーしなくちゃダメよ。」と元気いっぱいに答えた。
「ここの近くの広告会社に勤めてるの。」と二人ともフレンドリーな女の子。
「クラブは二人で、よく行くの?」と問う。
「そうねぇークラブより、レストランやバーに行ってることの方が多いかな。」
「ここのクラブは行ってみるべし。」と黒いカードをくれた。
「ここは地下にあって解りにくいけど・・・とにかくグッドなの。」
タダ酒タイム終了となったらしく、酒を受け取る人々は金を払っている。
「E師匠、こんなに混んだ所で金払ってまで酒飲まなくても・・・別のバーで飲みなおそうよ。」と外へ出ようとするが、コートを取り戻すのも一仕事。
もはや、満員電車と化したクラブはソファーの上に乗って踊る不届き者までいる始末。
「ひゃー最悪。」と人ごみで不機嫌そうなAちゃん。
「Aちゃんってさーファッションライターってくらいだから、クラブなんて行きまくってるのかと思ってた。」
「滅多に行きませんよー。」どうやら、私のイメージするファッションライターからは逸れているようだ。
ちなみにファッションライターAちゃん曰く、「今のトレンドはベルトですかねぇー。」
どうりで猟師がキツネ狩りで捕獲したキツネの尻尾みたいな妙なベルトを腰に巻いた女がパーティーにいたのだ。
そいつを目にした瞬間、北島サブちゃんが鼻を膨らませて「与作はぁ〜木ぃ〜を切るぅ〜ヘイヘイ・ホーヘイヘイ・ホー。」を歌う姿が頭の中をグルグル回り、クラブの中では、どんなラテン系のヒット曲が流れようとも与作ミュージックで動めいていた私。
プラザホテルで、飲みなおしタクシーに乗って帰った。タクシーのドライバーは10ドル渡したはずなのに、「君、一ドル渡したよ。」と一ドルをピラピラさせてニヤリと笑った。
こいつ〜酔ってるからって馬鹿にしやがって、絶対10ドル渡したのにぃ〜と思ったが、以前15ドルかかったのに5ドルしか持ってなくてトンずらしたことがあったので、渋々金を渡したのだった。<弘恵の格言・自分の悪事は自分に返ってくる>
ってなわけで、今回行ったパーティーは今ひとつトレンドの参考にならなかった。
<閉店>Au Bar
41 E 58th St <bet.Park-Madison>
New York, NY 10022
Phone: (212) 308-9455