☆ハーレム日記リバイバル☆ 第86-2号 辛口コラムシリーズ 第六弾アクセントってカッコいい! | NYで生きる!ベイリー弘恵の爆笑コラム

☆ハーレム日記リバイバル☆ 第86-2号 辛口コラムシリーズ 第六弾アクセントってカッコいい!

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                                        第八十六号 02/10/2001
                                          Harlem日記
            
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〜☆〜☆〜☆〜辛口コラムシリーズ 第六弾〜☆〜☆〜☆〜

アクセントってカッコいい!

アメリカン英語に対するアクセントの問題は、日本人にとって永遠のテーマだ。それは日本の皆さんも周知のとおり、小学生の頃からアメリカに来た人でさえ日本語のアクセントが抜けなくて悩んでる人もいる。

最初のルームメート、アメリカには高校を卒業してから10年来のJちゃんに、「ロンドンアクセントの英語とか、かっこいい。ジャマイカンアクセントなんてもっとかっこいい。日本語のアクセントだって、かっこいいぜ。」という意見を聞いた時、

アメリカに来たばかりの私には不可解だった。

コーヒーという発音を「カフィー」などと自分なりに英語っぽく発音していた私は、コーヒーショップの店員に?と頭をひねられ、「What?」と必ず聞き返されていた。コーヒーは、ほぼコーヒーそのままの発音だったのだ。

そして5年後の今、訛ってる英語がカッコいい!と思える時がきた。それには、決定的な話が2つある。

一つは、テレビのコマーシャルの怪しいタロットカードの占い師。彼女は、派手なジャマイカンの衣装に身を包んでガハハと笑いながら、「あんたも将来が知りたいんやったら、あたしの所に来てみりーやー。<BY北九州弁>」ってな風に、


たどたどしいジャマイカンアクセントで語ったのだ。

 

すかさずレイ(夫)が「何だよ、このわざとらしいジャマイカンアクセントは、こんなのアメリカンが真似してるって明らかにわかるぜ。」と、大声で文句を言った。

 

レイだって小さい頃にアメリカに来てるから、ジャマイカンアクセントなんて使えないくせに、やはり真似てる奴は許せないらしい。

 

噛み砕いて言うと、関西弁は関西人にしか喋れない。

 

ってなところか。アクセントというものは、どんなに真似てもどこかにわざとらしさが残る。

 

さておき、ここで私は、ジャマイカンアクセントを喋れることがアメリカン英語社会にとって貴重な存在だと感じたのである。故郷ある者、アクセントのある者の特殊技能なのだ。

もう一つは、ジャズのステーションから流れる日本人DJの声を聞いた時。日本女性の日本語アクセントのある声というのは、柔らかくて、セクシーで、繊細で、知的で、とにかく最高にステキだった。

 

アメリカン・ブラックの友人も聞き入っていた。ジャズの説明もさることながら、流暢な、日本語アクセントのある英語というのは心地よい。

 

「日本人だね。」と友人に言うと、「I Know.」と、当然のごとく答えられた。それにしてもステキなDJだ。

 

彼によると「いつも彼女のDJ、この時間になると聞いてるよ。」ってことはブラックの兄さんたちも聞いてる有名な番組なのだ。

 

(後から知ったのだけど、ハーレムの近くから発信している日本人女性がやっているローカル放送だった。ご本人にもお会いすることができた。)の彼らは日本語のアクセントだということで日本人だと認識し、その上で放送を楽しんでいる。


私は彼女のことは直接的に知らないが、日本人で同郷であることを(勝手に)誇らしく思った。

だから私は、かえって日本語アクセントの英語が喋りたくてたまらない。だが、残念なことに私の英語はスパニッシュアクセントらしい。以前、バージニアにある日系企業に電話したときにアメリカンのオペレーター<日本の会社に勤める日本語英語を聞きなれてる。>の女性が、

 

「スパニッシュアクセントの女性から電話があったわ。」と同僚に告げた。「彼女、ヒロエのことをスパニッシュだったって言ってたから、誰からの電話だったのか見当がつかなかったわ。」と言っていた。

その上、日本でフランス語を学んでいたときは、フランス人から「君のフランス語は、日本人がフランス語を喋ろうとしてるんじゃなくて、アメリカンがフランス語を喋ろうとしてるような不思議なアクセントだ。」と言われたことがある。

どうやら私のアクセントは多国籍らしい。



 

筋トレをやって口の筋肉を鍛えれば英語が話せるように!コレはやらなきゃだね。