☆ハーレム日記リバイバル☆ 第84-1号 「ぴあ」の取材B.B.King編 | NYで生きる!ベイリー弘恵の爆笑コラム

☆ハーレム日記リバイバル☆ 第84-1号 「ぴあ」の取材B.B.King編

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                                         第八十四号 01/27/2001
                                            Harlem日記
            
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日本のタウン情報誌「ぴあ」の取材でドロドロになりながら、お送りするハーレム日記。あー忙しいー。

*****「ぴあ」の取材B.B.King編*****

B.B.Kingはタイムズスクエアにあるレストランとライヴハウスがドッキングした店である。私は今回、「ぴあ」の取材でここへ行くことになった。

入り口にはラテン系の若い兄ちゃんと姉ちゃんが二人、とてもフレンドリーだ。

同伴したカメラマンに冗談を言う。「なんだ僕を撮影しにきたの?ちょっと待ってて、今から服脱ぐから。」とシャツを脱ぐフリをする兄ちゃん。

地下に降りると、バーとレストラン。できたばかりだけど、古いアメリカンバーの雰囲気に設計されている。ビールを注ぐためのマシーンにも金色のサックスが装飾してある。

そこにいる若いバーテンダーにプロモーターを呼びにいってもらって、待つこと数分。事務所から出てきたのは、裏の世界では有名なマフィアの幹部みたいな、背の高いヤバそうな男性。

喋りも低音の魅力。「ここは、B.Bキング<ブルースミュージシャン>も経営者の一人さ。年に12回は、彼自身も演奏する。」なるほどー。とメモしながら関心する私。

「地下2階にライヴハウスがあるんだ。ここは最高にイカしてる。今から下へ行こう。」と案内される。「誰かタバコ持ってないか?」プロモーターは他のスタッフに問う。

タバコを口にくわえると、彼の風貌は更にマフィア色を増す。片目を閉じて煙をよける様は、クリントイーストウッドが悪役に扮してるイメージ。

本当に素晴らしい。ダーンと長いバーカウンターに、たくさんのテーブルと椅子。♪<音符>の彫ってある椅子もニクイ。プロのミュージシャンしか演奏させないのだという。

 

「ブルーノートってジャズライヴをやる店も俺たちの縄張りなんだ。」失言、縄張りとは言わなかった。もとい「同じグループなんだ。経営陣が同じってことさ。」

 

続けて、「日本のブルーノートも俺たちの縄張り・・・。」失言、縄張りとは言わなかった。もとい「日本のブルーノートも同じグループなんだ。」

「ヘーイ!トム」とマフィアが男性を紹介してくれる。

 

「音楽ディレクターのトムだよ。」と握手。あっかるーいナッショーナールあっかるーいナショーナール♪プロモーターとは対照的な爽やかアメリカンの男性。

「日本のマガジンかい。日本は大好きな国なんだ。僕は、富士ロックフェスティバルなんかも、プロデュースしてるんだよ。」とスマイル。

最後にプロモーターは「俺の名前は公表しないでくれ。」と付け加えた。

うーん、やっぱり怪しいぞ。と思いながらもニコヤカにサンキューの挨拶。撮影とインタビューを終え、店を出たのであった。

ってなわけで、本物の記事は「ぴあ」二月中旬発売!場所や営業時間もそちらに掲載します。

ハーレム日記次号でも、「ぴあ」取材の裏側を、お送りします。

<閉店>