☆ハーレム日記リバイバル☆ 第79-1号 マイケル・ジョーダンズ・ステーキハウス
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第七十九号 12/23/2000
Harlem日記
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*****マイケル・ジョーダンズ・ステーキハウス*****
クリスマスパーティーで当たった金券で(金券って言ってもゴールドの洒落たコイン)元バスケットボール・プレーヤーであるマイケル・ジョーダン氏がオーナーのグランドセントラルステーションにあるレストランへ、タダメシを食いに行った。
リッチなオヤジやビジネスマンがシガーを吸いながらビールやカクテルグラスを傾ける。駅のドームが見えるテーブルに座ると、プラネタリウムのような水色の球形ドームにはレーザー光線が音楽に合わせてブルーの光が曲線を描く。
テーブルには白人のシガーを吸ってるオヤジ二人組み。その隣に観光客らしき日本人の女性二人組、そして私たち。
ワインを飲みながらハンバーガーをオーダーする私。ふと横を見ると、隣の彼女たちはシガーを吸ってるオヤジの一人にカメラを渡し記念撮影中。
「むむっ姉ちゃんたちリッチそうなオヤジにシャッターを押させるなんて、神経太いぞ!」と姉ちゃんたちの無神経さに動揺する。
「行け〜行け〜いまどきの日本の女は、こうでなくちゃあ。妻にするなら従順な日本女性なんていう時代は終わったぜ。」と嬉しくなった。
さて料理が、やってきた。ハンバーグは真っ黒に焼けていて、ダイエットしてる牛を使ってるような脂肪分の全くないパサパサの肉だった。
隣組は31ドルもするステーキをオーダーしていた。やっぱり真っ黒に表面が焼けている。
厚みはチョコレートケーキ並で、中身が赤い。
「ステーキ美味しいですか?」私は唐突に彼女たちに聞いた。
「えぇ、美味しいですよ。」と一人の女性が答える。
「でも、日本の肉に比べるとイケてないでしょう?」と私。
「日本で食べる肉とは違った味で、違ったものだから、そういった意味で美味しいですよ。」と彼女が語る。
「観光ですか、どちらからですか?」
「福岡からです。」同郷で思わず感激する私。しばし地元の話に花が咲く。
「何泊するんですか?」
「3泊です。」
「ひゃーっ、たったの3泊?ハードなスケジュールですね。」と彼女たちのパワーに驚く。
食べ終えると、彼女たちは再び記念撮影。隣の席のシガーオヤジ二人は、いつのまにか白人中年夫婦に変わっていた。
「シャッター押しましょうか?」隣の席のオヤジが親切に聞いてきた。
「いえ、大丈夫。」と彼女たちはカメラを手摺に置くと、二人並んでスマイル。小さな黒いリモコンでパシッとフラッシュとシャッターをきった。
それを見ていた隣のオヤジは、腰を抜かさんばかりに驚いた。
「ひぇーそれはリモコンで撮影できるのかい?」興味津々なオヤジに、彼女たちはカメラを見せてあげる。
「アメリカの製品って遅れてるから、そんなの見せたら驚くよ。」私が言うと。
「安売りで、9800円で買ったんですよ。」と彼女が私に告げた。
彼女たちは食事の後、コヨーテ・アグリーの映画が日本で公開されるから、そのバーに行くと言っていたが、
「コヨーテ・アグリーはシケたアメリカン・バーだ。」とアドバイス。
しかし観光には注目のスポットなのかなぁ?
※今は、グランドセントラル駅構内にあるはバーは、地下のピザ屋くらいかも。周辺のメキシカンバーも閉店していて、あまり集う場所がなくなってきている。
どうなるマンハッタン?高すぎて、あまり飲める場所がない。
最近の若いビジネスマンは、フードコートみたいなのに毛のはえたところでビール飲んでる。
<閉店>Michael Jordan's Steakhouse
23 Vanderbilt Ave (Grand Central Terminal)
New York, NY 10017
Phone: (212) 655-2300