☆ハーレム日記リバイバル☆ 第80-1号 ビデオの感想<友人母ニャンママへの手紙編>
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第八十号 12/24/2000
Harlem日記
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*****ビデオの感想<友人母ニャンママへの手紙編>*****
最近は寒さのため外へ映画を観にいくのも、おっくうになり家でビデオ鑑賞です。ウンチクをたれる相手もいないので、ニャンママに手紙をだして読んでもらうことにします。
もう御覧になった映画もあることだと思います。
私の目下お気に入りの映画は「レッドバイオリン」。
ニャン子先生のいるサンディエゴを昨年、訪問した際に飛行機の中で見た映画です。ヘッドフォンを5ドルも払って借りたのに、イタリア語・ドイツ語・フランス語・英語・中国語で演じられていて、ほとんど英語字幕が出ていました。
しかし、バックに流れるバイオリンの音色が美しかったこと。この後に音楽を指揮したのがNY出身のJohn Coriglianoだったと知りました。彼は、この映画によりアカデミーでORIGINAL SCORE賞を受賞してます。
再びビデオを借りて見ました、やっぱり素敵でした。バイオリンを手にした人々が不幸な死をとげるという話ですが、バイオリンの美しい輝きと音色は最高です。
映像も当時の模様と、現代カナダでオークションをやってるシーン、そして最初の主人公の下で家政婦として働いていたタロットカードの占いをやる女性のシーンが、うまく調和している。
イタリアのクレモナで生まれたバイオリンはウィーンの天才バイオリニストである子供の手に渡る。
夜もバイオリンと一緒に寝る子供のけなげなこと。オックスフォードではジプシーからバイオリンを買い取ったハンサムな作曲家の悲恋を描く。
中国は文革の中、指導者となったにもかかわらず主人公の女性が西洋の音楽に対する思いを捨てきれない切なさが伝わってきます。
次にグラディエーター(邦題は知らないけど)ローマの話で、まだまだ鎧を着て剣で闘ってる時代の話。ハーレムのビデオ屋でも大人気、いつも全てレンタル中。
こんな歴史的な映画を黒人の人たちが興味持つのが不思議だったけど、観てみると戦争ゲームを映画にしてみましたって感じで、なるほどーと頷きました。
そうはいっても戦闘シーンは迫力あって、私は身を乗り出して映像を見てしまいました。主人公も男前で文句なしです。鎧のデザインとかも色々な形があって興味深いものでした。
この後、黒澤監督の影武者を観て、日本の鎧も捨てたもんじゃないと思いました。
しかし、もはやグラディエーターの戦闘シーンの迫力には負けてしまいますねぇ・・・。
ハリウッド映画も観てますが全てつまらないです。
ミッションインポッシブル2はトム・クルーズのアクションは頑張ってるなーと感じましたが、ジョン・ウーが監督するなら、やはりチョウ・ユンファが主演の方が、いいです。
それにしてもアメリカではアジアの俳優人気が凄いです。
チョウ・ユンファは、もとよりチャーリーズ・エンジェルのルーシー・リューそして少林寺に出ていたジェット・リーとチャイニーズ系。
レオン・カーフェイが最近出てこないのはレオンファンとしては寂しいですね。
Love & Basketballは、レイ(夫)絶賛の黒人映画でした。ハーレムのレンタルビデオ屋でもグラディエーターと共に大人気。「これが一般の黒人の生活だよ。
いつもドラッグだとかギャングだとかガンで殺し合いばかりが映画になるけど、そんな奴等は一部なんだ。こういった普通の人々が、ほとんどなのに。
普通の人の生活は滅多に映画にならない。」まぁそれは日本のヤクザ映画みたいなものかもしれないけど、確かに普通の人の生活は映画になりにくいですよね。
この映画の中で印象的だったのは、幼なじみのバスケットボールプレーヤーのラブストーリーの中で、黒人の社会でも日本と同様
「女性は男性より一歩下がって」という母親の思想に反抗する勝気な女の子の姿が象徴的に描かれていたことです。女性の自立をテーマにした黒人映画が、今後も出てくることを期待させます。