エリカと母の日〜あなたは神を信じますか? | NYで生きる!ベイリー弘恵の爆笑コラム

エリカと母の日〜あなたは神を信じますか?

アヤはいつもお洋服などのお買い物好きだから、私と二人きりで出かけることがあるのだけど、エリカやデニスはゲームばかりして出かけることは少ない上、私と二人きりで出かけることが滅多にない。二人きりじゃないと話せないこともあるって思うので、たまにそれぞれ子供たちと二人きりになる時間を作るのだ。

 

これはレイが始めた父と子供の時間だったのだけど、このところ父は面倒くさいのか、口を聞かない高校生たちに辟易しているのか、まったく行ってない。

 

エリカと行ったのは、日本食レストラン。最初に行くつもりだったレストランは道を間違えたため1時間以上かかった。ドライブ中に色々な話をエリカがしてくれた。エリカは、TEDや世界史について語ってくれた。なぜ世界史の話になったのかといえば、ラッパーが神様を信じることに対してのラップをやっていたという話から始まった。

 

「お母さんは神様を信じている?」と聞かれ、「宗教が人間のメンタルを救ってるのは確かだから、宗教を信じることは人によっては、いいと思うよ。信仰がなければ、精神科に頼る必要があるわけで。宗教にドネーションするのか、精神科医に金を払うのかっていう違いだけで、結局はメンタルケアのために金を払うってことで同じなんだし」と私。

「それに同じ宗教というだけで、仲間ができるわけだし。お友達をつくるのが苦手な人にはいいんじゃない?」

 

「じゃあゴーストを信じてる?」

 

「ゴーストは信じてない。人間の脳内の動きによって作り出す偶像だと思う。人間の脳もシグナルで動いてるわけで、電気信号なわけだし。偶像を見てしまうのは、磁気異常がある場所へ行くことによって脳内のシグナルにも影響が出てくるわけだから。ゴーストスポットっていうのは、たいていが磁気異常があるとこらしいし」
 

 

エリカが世界史で習ったのは、「夫が妻を殴って殺しても、神様は許してくれる」という教えがあったという話。そうした無謀な教えについていけない人々はキリスト教に別の宗派をつくっていった。そして宗派が別れていくにつれ、宗教戦争が起こり始める。

「そもそも世界史っていってもうちの学校では、ヨーロッパの歴史しか教えてなくて。ヨーロッパの歴史を学ぶことにまったく興味はないのだけどね。私たちの入ってるクラスでは教えないけど、別のクラスに入ってる子たちは日本の歴史を学んでるらしい。私は、そっちのほうが学びたい」

 

「日本の歴史学んでも、日本以外ではあまり役に立たなそう・・・」と私。

「エリカは日本に興味あるから」

 

そしてようやくレストランに到着。最初に行くつもりだったレストランは駐車場が混んでいて停められず、結局、別のレストランへ来た。思った通り、こっちのレストランのほうが寿司や刺し身も美味しそうだった。日本の歴史にまで興味のあるエリカは、日本食文化の王道、寿司刺し身ランチを食べて大満足。

 

デニスとのランチの模様はまた次回にて。