- グロンギの章 -
グロンギたちが使う”数”についての解説と考察です。
各エピソードに出てくるグロンギのから発せられた言葉と日本語との対訳一覧です。
なお、青い文字は『グロンギ数』『グロンギ語』、赤い文字は『訳した数』『訳した言葉』を表しています。
グロンギ族が発する言葉、「バギング・バギング・・・」。これは数を表しています。
グロンギで使われる数の数え方は、世界で一般的な10進法とは違い9進数です。そのため、彼らの数を理解するには、9進数から10進数に換算し直す必要があります。
[グロンギ数字]
グロンギの数学では、9進法が採用されています。つまり、9になるとケタが1つあがっていきます。
使われる数字も9種類。”0”にあたる数字は劇中で確認されていません。
彼らの数の使い方から考えても、”0”を使う必要はないので、もしかしたら「グロンギに”0”の概念は無い」と言えるかもしれません。
他の文明の多くでも”0”は、その他の数字よりも後に作られています。
それぞれの数は、下記の通り。
1 パパン |
2 ドググ |
3 グシギ |
4 ズゴゴ |
5 ズガギ |
6 ギブグ |
7 ゲヅン |
8 ゲギド |
9 バギン |
[グロンギ数字の数え方]
グロンギの数え方の基本は、掛け算と足し算を組み合わせて考えます。
グロンギの言う「バギング」とは「9が」という意味。9がいくつあるかが基本になっており、 つまり「バギング」が増えるたびに、ケタがひとつ上がっていくことになります。
ちなみに「~グ」がつく数字は、ケタがあがる「バギン(9)」だけで他の数字にはつきせん。
バギング・グシギ = 27 = 9×3 | バギング・バギン = 81 = 9×9 | |
バギング・バギング・ゲヅン = 567 = 9×9×7 |
「バギング」のほかに、数字と一緒に使われる「ド」という言葉。 訳すると、「~と」という意味になります。これで「バギング」だけでは、表現しきれない数字をあらわすことができます。
たまに「ド」が省略されることもあるようですが、数え間違える可能性があるため、多用はされてないようです。
バギング・グシギド・ゲギド = 35 = 9×3+8 |
バギング・バギング・パパンド・バギング・ドググ = 99 = 9×9×1+9×2 |
バギング・バギング・ドググド・バギング・ドググ = 180 = 9×9×2+9×2 |
バギング・バギング・ゲギドド・バギング・グシギド・ゲヅン = 682 = 9×9×7+9×3+7 |
下記の通り、「バギング」の数がそのケタ数を、「○○○ド」(○○○は1~8のグロンギ数字)がケタの区切りとなります。 それぞれ分解してみると、・・・「バギング・バギングの位」がいくつ、「バギングの位」がいくつ、「パパンの位」がいくつ、あるのかであらわしていることがわかります。つまり、「バギング」の数だけ、ケタが上がっていきます。
もし、そのケタに何もなければ、グロンギ数字には”0”を表す言葉がないので省略という形をとります。
バギング・バギング・○○○ド・ | バギング・○○○ド・ | ○○○ |
↑ | ↑ | ↑ |
バギング・バギング(八十一)の位 | バギング(九)の位 | パパン(一)の位 |
バギング・バギング・バギング・バギング・ バギング・バギング・○○○ |
バギング・バギング・バギング・バギング・ バギング・バギング(五十三万千四百四十一)の位 |
バギング・バギング・バギング・バギング・ バギング・○○○ |
バギング・バギング・バギング・バギング・ バギング(五万九千四十九)の位 |
バギング・バギング・バギング・バギング・ ○○○ |
バギング・バギング・バギング・バギング (六千五百六十一)の位 |
バギング・バギング・バギング・○○○ | バギング・バギング・バギング(七百二十九)の位 |
バギング・バギング・○○○ | バギング・バギング(八十一)の位 |
バギング・○○○ | バギング(九)の位 |
○○○ | パパン(一)の位 |
「バギング・バギン(9×9)」と「バギング・バギング・パパン(9×9×1)」は同じ意味です。「1000」を「千(せん)」や「一千(いっせん)」と言うのと同じことだと思われます。
用法としては、前者が普通に数えるときに使い、後者がケタ数をわかりやすくするときに区切るときなどに使われると思われます。
バギング・バギン(9×9) = バギング・バギング・パパン(9×9×1) = 81 |
なお、グロンギ数字を50音対訳に当てはめて変換してみると、 以下のように英語の数字によく似た言葉になります。
パパン わーん |
ドググ とうー |
グシギ すりい |
ズゴゴ ふおー |
ズガギ ふあい |
ギブグ しくす |
ゲヅン せぶん |
ゲギド えいと |
バギン ないん |
※このページは、以前ジオシティーズにて公開していたものを修正・再構成、追記したものです。
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