のもとにはもう帰れないよ


サヨナラも言えなかったけど


謝ることさえもできなかったけど


君に会えてよかったと思うよ


割れてしまった鏡の前で


傷を作って泣く君の姿を


何度も何度も声を挙げて


救いだしたのは僕じゃなかった


君を泣き顔にしたのは僕で


君を笑顔にしたのは彼で


僕が笑顔になれたのは


君が救いを求めたからだ


ありがとうだけは残しておくね


君に出会えた証だから。

いつもいつも


君の態度に不安になって


切り出す別れ話


でもいつもいつも


君の寝顔をみて


やっぱり好きなんだと気づく


次の日君が何もなかったように


僕に話しかけるから


僕はなかったことにしてしまうよ


これはいつまで続くのかな


たまに優しくしてくれるから


たまに愛を教えてくれるから


不安が消えてしまうけど


またしばらくすると


僕はどん底に落ちてしまう


繰り返し


繰り返し


別れると決める


繰り返し


繰り返し


好きだと思う


ああ、僕は決められない


結局君を失うのが


怖いだけなんだろうね。

僕には少し重たくて


手を離した


自分を支えるだけでも大変なのに


他の誰かなんて


無理だよ


僕にはかなり重たくて


眼を閉じた


「いくじなし」


君が呟いたから


びっくりして眼を開けたら


そこには君の姿はなくて


青い青い空の上から


飛び立った君を目で追って


「あ。 れ?」


身体は動かない


やっと自分だけになったのに


余計に重くなった


「あ、ごめん


       もう、遅いか。」



小さく息を吸って?


目を開けたらそこは青い青いそらの上


大丈夫


やっぱり僕は君を背負って


逝きたいみたいだから


安心して、そこにいて





ほら、軽くなりました。

甘い甘いチョコレート


君の好きなイチゴを添えて


さあ召し上がれ




たとえそれに


毒が入っていると知っていても


君は食べるだろうね


でも、


食べさせれなかったよ


なんだか今日は


君の苦しむ顔が


見たくない気分だったんだ。

どうして


そっちみてんの?


なんで


こっちを見ない?


僕は君の恋人なのに


君は他人と親しそうに


僕だけを見てくれないの


僕だけを知ってくれないの


もういいよ


ならいいよ


縛り付けて


雁字搦めにして


何処にも行けないようにしてあげる


僕だけの為に生きて


外には一歩も出なくていいよ


だって君は


僕のコイビトなのだから。

ねえ


褒めて誉めて


ねえ


撫でて舐でて


構ってほしかったんだ


こっちを向いてほしかったんだ


僕の存在を


君に知ってほしかったんだ


僕の中では


君は大きすぎて


君ばかりになっているのに


君の中では


僕は一ミリも居ないのかもと


不安になって


ずるいと思って


ねえ


見てて観てて


ねえ


行くよ逝くよ?


僕だけを


診てて?

あの家に帰りたいよ


君と学生時代を過した家


社会人になって


格好よく君の好きなスーツできめても


君は見向きもせず


家事を難無くこなしてく


いつからこんなに冷めたんだろう


これがずっと続くのならば


僕はあの家に帰りたいよ


今よりお金はなかったけど


今より小さかったけど


狭い布団一枚で


二人でくるまった距離を忘れられない


そんなこと君に言っても


迷惑なだけだね。


よし、今日も仕事だ


疲れたなら休んでいいよ


もう前には戻れないのだから。

昼休みに


君の姿を見つけた


なんだか今日は


すごくいい日になりそうだ。

誰か一人を愛し抜くことは


とても大変だろう


消えていく愛情を捕まえるのは


見苦しいものだと思っていたから


君に出会ってからの僕は


すごく醜くて


とても見ていられないと


何回言われただろう


君の愛がなくなっても


僕が君の分まで愛し抜く事を誓って


今日も君との愛を磨くよ


きらきらに輝きだす日を夢見て。

君の髪の毛を触って


愛おしいと思っていた日々を


彼は忘れてしまったらしいよ


神経質と言われて


お前なんか必要ないと言った


彼もつらかったらしいよ


でも


君もつらかったんだよね


僕がわかってあげるから


ほらおいで


こっちにおいで


頭を撫でてあげるから


強く抱きしめてあげるから。