香りが残る部屋で


君の知らない時間を過ごす


さっきまでいたのに


もう君の証がない


愛しているのに


もう僕のモノじゃない


さっきまでの君は


嘘のように綺麗に消えて


この部屋にただ


香りだけ残る


寂しくて


ひざを抱えて


君のぬくもりを探してる


愛してる


何度想っても


何度言っても


伝わってるのか不安になって


まだ


苦しい


愛してる


愛してる


愛してる


こんなにも強く想ってるのに


こんなにも叫んでいるのに


君を失うのが怖いと


躊躇する手


触れられない


触れたくない


まだ怖い


もう二度と


君が帰ってこないんじゃないかと


まだ


怖い

君が僕を愛してくれた時間を


僕はどうやって返したらいいのかわからない


この気持ちがうまれた瞬間から


ずっと痛くて堪らない


我慢できる痛みなら


きっと君には話してないから


君と喧嘩して答えを探す


結局君は僕を愛してくれてるから


それを知って僕はきっと


この言葉を君に言う


愛してる


作り上げた愛の大きさに


戸惑って焦って制御できなくて


精一杯の僕を見て笑うなら


きっとこのままでいいんだと


一緒に笑ってる日が楽しくて


ずっと続くこの奇跡を


僕はまた君に話してる


君との時間をもっとずっと


ただひたすらに


愛してる

ただ


一緒にいたかったの


そばにいてもいいと一言


言ってほしかっただけなの


泣いてしまってごめんなさい


酷いこともたくさん言ったね


全てが全て


嫌いだったわけじゃない


たったひとつ


譲れなかったもの


それがきっと二人は違ったの


まだ


名前を呼んでくれるなら


もうひとつ


聞いてほしかったな


私がいなくなって


私が・・いなくなって






幸せに、なれましたか?



ただ、それだけで良かった


たった、ひとつだけだった


もう叶わないと


もう、叶わないと





零れ落ちた声


開かれた口


閉じられた瞼


「届かない」


失くしてしまったモノは


この気持ち


重かった全てを


置いていった


確かにそこにあったモノは


振り向くと無くなっていて


またひとりで


空をみる


広がる


大きくて


綺麗な


暗い暗い



「どうして」


待っていてほしいとは言わなかった


言わなくても


伝わっていたと思って


でもそれは勝手な思い込み


勝手な、片思い


未来なんてわからないと


格好つけた


置いていった


荷物は全て


もう


僕のモノじゃない


暗い


暗い


空の下で


暗い


暗い


声の中で


暗い


暗い


「もう」


ここにはない


あの約束





鳴り響くのは


耳に障る


君の叫び泣く声と


崩れ落ちる


僕の中の世界の音


永遠を誓い合った


この指輪はもう


ただの鎖でしかなくて


呼吸を乱して


言い続けた言葉は


自分でも理解できないほど


軽々と吐いてしまう



止んだのは


耳に残る


君の酷い罵声と


欠片もない


僕の中の愛情


お互いの言葉は


心に突き刺さるだけで


耳に残るだけで


何のためにもならなくなった


それだけで十分じゃないか


「もう、終わりにしよう」


涙も出ない


ただ痛みだけが残る


静まり返った暗い部屋


最後に残った言葉は


お互い同じ



「ごめんな」

「ごめんね」



もうさよならすら言う意味はなく

すっかりと変わってしまった夜に


僕はまだ戸惑う


キラキラと光る世界になれていなくて


少し置いてけぼりになる


手をひいて


走り出す君は


どんなイルミネーションよりも綺麗に輝いてて


僕は口をあけたまま


ただひたすら追いかけるしかできなかった



町はもうクリスマス


サンタさんに夢を乗せてプレゼントを用意する


息は白くなって


手は冷たくなって


それでも君は笑ってて


僕はまだついていけない中必死に


君についていくしかできなかった




キラキラと輝く


赤と緑


ハッピーメリークリスマス


色々なところに色々な文字


世界が変わったように


暗い夜空に輝く星はなくなってしまった


君はこれが楽しいの?


僕は、僕はね






あの丘に行こう


きっともっと綺麗だから


あの空を見よう


きっともっと素敵だから


君が一番欲しいものはわからないけど


僕にだってわかるものがある


プレゼントはないけれど


少しだけ走った先に


君との未来があるから


「僕と一緒になってくれませんか」


綺麗なイルミネーションなんてなくても


夜の星が輝く


きっとこの世界は手をとって笑う


いつまでも


いつまでも


一緒に笑う






この世界の終わりまで


君との時間で雪を降らせて


愛していると囁いて


今日もまた眠る夜


サンタさんがきっと


運んできてくれる


愛の証

小さく響くオルゴールの音に


少しだけ 泣いた


今日だけは、それでもいい気がして





小さな小さな気持ちを積み上げて


やっと生まれた感情は


「 す き 」


なのにそれを認めることに時間がかかって


やっとわかった頃には


君はもう手の届かないところにいた


少しだけ手をあげて笑う君の姿に


僕も同じように答える


この日はきっといつまでも続くんだと


自分に言い聞かせて


必死に笑顔を保ってる


本当はこの感情の行き場所を探してるのに


それを悟られないように必死で






オルゴールが鳴り響く部屋で


キンキンと高い音を聞きながら


小さく呟く


聞こえないように


聞こえないように





横を過ぎていく足音が響く


君の手は繋がれていた


それは僕が一番望んだ場所


それは僕が一番欲しかったもの


誰かにあげてしまったんだと


気づいた時に痛みが襲って


うまれてしまった感情は


行き場なく疼いて泣いている


僕はどうすればいいのと


僕は・・・






また少しだけ響く音に


僕はこの感情を乗せて小さく呟く


伝えられない思いを呟く


もっと早く気づけてれば僕は


その場所にいれたのかな


それとも


早く気づいていたところで






小さく響くオルゴールの音に


二人でとった写真を重ねて


少しだけ 泣いた


今日だけは、それでもいい気がして


小さく 呟いた



「 す き 」





本当は、本当はずっと


一番君に伝えたかった。

君が欲しがっていたものを


まだ覚えてる


かわいいのかもわからないぬいぐるみや


甘すぎる香水


ヒールの高いブーツに


真っ黒な蝶の鏡


僕があげたものはもう覚えてない


きっとそれは


君も覚えてないだろう


愛し合ったと思ってた


あの日々はきっと


僕にとっては大きすぎて


手にしきれなかったんだ


上を向きながら必死に堪えた


ここで泣いてしまったら


あれは嘘だと


僕が認めてしまうことになる


愛し合った日々は


もう思い出せないくらい痛くて


もう思い出したくないくらい辛くて


それでもまだ突き刺さるのは


君を愛してしまってる


つけない嘘

あの子よりわかってるのに


あの子より強く思ってるのに


あの子より絶対苦しいのに


どうして彼はあの子の耳に囁くの?


どうして彼はあの子の頬に触れるの?


私の方が


私の方が


私の方が


渦巻くのは黒く汚く見苦しい愛


どうしようもない感情に支配されていく


止め方も解らずに呼吸をする





どうして・・




彼とあの子が唇を重ねて


愛を語り合う姿を


ただひたすら見続けて


自分を痛めつけてもまだ


愛を止められない




あの子よりも


あの子よりも


あの子よりも


絶対に負けないのに。

ギターを片手に歩き出した


語るのは僕の恋愛事情ばかりで


みんな飽き飽きした顔をして


少しだけ耳を傾ける


今日もまたこの場所で


愛を語り続ける僕に


今日もまたこの場所で


誰かが横切る足音と共に


少しだけ笑ってくれる君と


目を合わせないように


語りかけてる


全部


君への想いなのに


ギターを片手に立ち止まった


この場所で君を待つ僕を


雑音が激しく襲う


この声なんて届かないんじゃないかと


少しだけ挫けながらも


もう少しだけ君を待ちたいから


今日もまた愛を語る


立ち止まった人達に


ただひたすらに愛を語る


本当は君に言いたいんだ


言葉にして伝えたいんだ


でもそんなのマナー違反だと


僕の中で少しだけ疼く


きっと恋をしていたい


もう少しだけ君に恋をしていたい


今日も君はまっすぐにこっちを見て


少しだけ笑う


愛してるを3回言って


いつものくどき文句


いつもの終わりの言葉


いつものようにギターをしまう


ふと聞こえたのは小さな声


「 あ り が と う 」


顔をあげるとそこには


涙を溜めて笑う君


何も言う暇もなく


その時は壊れる


走り去る君のあとに


ポタポタと落ちる水滴に


雨が降っていたんだと気づく


もう二度と君に会えないことには


まだ気づかないまま


ギターを片手に


今日も歩き出す