- Line -


窓を開ければ誰かがいる

蓋を開ければ誰かがいる


見えるだけでじゃ繋がらない縁

見えていないのに繋がる線


視線から繋がるLine

電波から繋がるLine


いつでも どこでも 無数のLineが交わり

いくつものLineが切断されていく



人と人を繋ぐLine

人と人の間に交わるLine


言葉一つだけで切れるLine

行動一つできられるLine


どのLineを繋げ、どのLineを守り、どのLineが切られるかは自分次第


Lineはいつでも そこで揺らめいている

「ん~で、後は帰るだけの君が何してんのよ?」
「んやジャンプあったからさ」

漫画の為だけに残ってんのかこいつは。


買って帰って読めって言いたいところだが、

金欠で漫画も買えないのかもしれないし、

本当にそんな状況で俺にたかられても、こっちも金欠で何も出せない。


そんな会話をしていると、店長が入ってきた。
「おー、涼一来たか!」

人手は本当に欲しいのだが、いくら募集をかけても面接する店長が、

この店の立地上いつでも非常に忙しいだ、修羅場が殆だ等と脅しをかけるもんだから、

面接に受かっても何だかんだと言い訳をつけて来ないのが殆どだ。


そんな状況なもんだから、いつでもギリギリの人数で回してて、

誰か一人でもいないと途端にレジに人が溢れ品物が足りなくなり、人が回らなくなっちまう。


そのせいで、自然と今いる人間が長時間頑張るのが普通になっちまってるんだが、

店長がものすっごく良い人で、金欠の時には気前よく金貸してくれたり給料前借させてくれたり、

残業した時にはジュースや飯奢ってくれたりするのがあって、

何だかんだと続ける人らがいるおかげで、やりくりしている。


そういうのが無けりゃ俺だってとっくに辞めて、もっと割の良いところで働ているさ。