バイト先までは徒歩20分。
駅目の前、裏にはマンション群と立地最高なコンビニエンスストアが俺のバイト先だ。
「おはようございまーっす」
いつものように店舗裏の従業員用の扉を空け入ると、
バイト仲間の秀人が漫画を読んでいた。
秀人は大学生の為、夜勤か夕方からしか来ないはずなのに、
この時間にいるって事は、休憩時間を後回しにしたか暇つぶしに来たかのどっちかだろう。
「うっす」
「うぃ、休憩?遅くね?」
「いんや昨日夜勤でよ、早番で一人遅刻するっつーから代わりにさっきまで入ってたんだよ」
「まじか、何時間入ってたのよ?」
「ん~、12時間ぐらいじゃないの?」
眠たげな目をこすりながらそう呟く秀人。
最高の立地の為、客が絶える事は無いのにも関わらず、
慢性的な人手不足なこの店では、一人いないだけで修羅場になっちまう。