陰に陽に、小さなシモーネを護ろうとしたお兄ちゃん--
彼との無情な別れは、大きな心の痛みを伴うもの
だったが、それでも彼の温もり、恐怖や哀しみを
和らげてくれた優しさを、一生忘れることはなかった・・
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運命の夜、お兄ちゃんを救おうとし、シモーネを
救い出してくれた大人たちは、教会の牧師と
その関係者だった。
二人を哀れに思った彼らは、お兄ちゃんを埋葬し、
祈りも捧げてくれた。
そして牧師は、シモーネを養女として家族に迎え
入れることを決めた。
彼は、ドイツ人だったが、偶々ポーランドとの国境
近くに居を構えていたため、あの夜、事件に遭遇した。
子に恵まれなかった夫婦は、養女との出会いに
心から感謝した。
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養父母の愛に育まれ、幼少時代の暮しが幻ででも
あったかのように、幸福な日々を送る彼女は、のび
のびと成長していった。
学生生活も人一倍努力し、やがて、学年で1、2を
争う優秀な生徒として知られるようになる。
--成績優秀、そして、母親譲りの
美貌を兼ね備えた才女は、学生達の
羨望の的となっていた・・
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