修道院に留まり、修道女になることを決意したカミラ--
他の修道女、子ども達と寝起きを共にし、神への祈りを
捧げる日々が始まった。
健康にも体力にも恵まれていたカミラは、農園での農作業を
率先して行った。
神への祈りの際は、ミラーナのことを一番に考えた。
そんな日々を送るうち、心は次第に癒されていき、以前の
自分を取り戻したカミラ--
頑張り屋で、キツイ農作業も人一倍こなした彼女は、新参で
あるにもかかわらず、一目置かれるようになり、そればかりか
他の修道女達から頼りにされるようにさえなっていった。
それでも時に、間違っていると思うことがあれば机上をドンと
叩き、間違っているときっぱり言うところは、以前と何も変わって
いなかった。
時は過ぎ、十数年を経て、彼女の存在は院の中でも傑出した
信頼と尊敬を集めていた。
けれど彼女は、何年経っても目標とするのは、自分を救ってくれた
シスターで、彼女を越えることはできなかったし、カミラ自身越える
つもりもなかった--憧れのシスターは、出会った当時と何ら
変わることなく慈しみ深い人だったから・・・
カミラは、望んだとおりの信仰生活を全う、長生きしたけれど、
心に棘のように刺さったままの 『ミラーナの死』 は、生涯
彼女の心から消え去ることはなかった・・・
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