太陽の王国(11) ~ もうひとりの兄 | 前世の記憶を辿る Past life memories

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元ブログ『前世の記憶』の続き。
前世の記憶では前世以外のカテゴリーも様々書きましたが、本ブログは、
前世関係に特化させたいと思っています。

国民思いの人徳ある王--

 

 

王の死に直面したアンケセンは、涙が止まらない。

愛する息子に向き合うことすら困難になってしまった・・

 

 

王宮の子守がそれを補おうとするが、赤子を彼女達に

渡そうとせず、面倒をみるひとりの青年がいた。


それは、アンケセンとシェションクの兄--

 

 

実は、彼ら兄妹には、もう一人兄がいた。
3人兄妹の長兄だったにもかかわらず、王になれなかった
理由は、彼が発達障害と思われる問題を抱えていたからだ。

けれど、父母も兄妹も、彼の生まれついての純粋さを愛した。
特にシェションクは、彼の身の回りの世話のほとんどを、自ら
進んで引き受けた。

--発達障害はあっても、シェションクが事故死したことは
はっきりと理解していた。
しかし、悲嘆に暮れる妹を何とか支えたい、励ましたいと
思う彼がとった行動は、嘆き悲しむことではなく、彼らの
子である王子の世話をすることだった。
--王子が生まれた時からそうだったが、彼は、とにかく、
暇さえあれば赤子を両腕に抱き、その腕をゆりかごのように
揺らしてはあやしていた。

王子を大切に抱えては、愛おしそうに顔を覗き込む・・
彼に抱かれると、赤子は泣き止み眠った。
そんな姿に、子守達も、彼から王子を取り上げることを
諦め、そして、彼の深い愛情に心を打たれるのだった--

兄の温かい助けと、側近達の協力を得て、アンケセンの
哀しみも、次第に癒されていった・・