危機管理委員会は日馬富士の暴行事件を隠蔽しそこなった恨みを貴乃花親方にぶつけているだけか?! | 前世の記憶 ~Past Life Memories~

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朝日新聞デジタル

大相撲の元横綱日馬富士が起こした傷害事件で、日本相撲協会は

28日、東京・国技館で臨時理事会を開き、貴乃花親方(元横綱)を

理事から解任し、降格させる意見をまとめ、来年1月4日に臨時評

議員会を招集して提案することを決めた。採決に加わっていない

貴乃花親方を除き、全会一致だった。理事の解任権限は評議員会が

持っている。

協会の危機管理委員会(委員長=高野利雄・元名古屋高検検事長)

は、巡業部長の貴乃花親方が秋巡業中に起きたこの問題を協会に

報告しなかったこと、被害者で弟子の貴ノ岩と貴乃花親方本人に

対する危機管理委の聴取に速やかに協力しなかったことの2点を

問題視した。高野委員長は「被害者側の立場にあることを勘案しても、

責任は重い」と指摘。

7段階の処分のうち3番目に重い「降格」にあたるとの意見をまとめた

うえで、貴乃花親方に辞任の意思があるかをただしたが、拒んだと

される。八角理事長(元横綱北勝海)は「理事の忠実義務に著しく

反すると言わざるをえない」と話した。弁明を求めたが、反論はなかっ

たという。

貴乃花親方が理事を解任されると、役員待遇となる。その場合でも

任期満了に伴う2月初旬の理事候補選には立候補できる。師匠として、

弟子の指導もできる。

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この臨時委員会を、『結論ありきの茶番』だったと、他の理事たちが

言っているそうだ。

貴乃花親方の処分を『討議する』のではなく、『貴乃花親方の理事解任』

の件について異議ありか無しかを問うだけだったようだ。

会は『全会一致』と会見したが、反対意見を言えるような雰囲気ではなく

一方的な形で終わったようだ。

 

※危機管理委員会

日本相撲協会の危機管理委員会は相撲協会が不祥事の予防や発生

した場合の適切な対応などを目的として2012年に設置した。

不祥事が起きた際には関係者への聴取などの調査を行い、協会への

報告や処分案をまとめる役割を担う。協会の元外部理事の宗像紀夫氏

(元東京地検特捜部長)が初代委員長を務め、16年に高野利雄外部理事

(元名古屋高検検事長)が委員長に就任。力士出身者では尾車(元大関琴風)

鏡山(元関脇多賀竜)春日野(元関脇栃乃和歌)の各理事もメンバー。

(`×´)(`×´)(`×´)(`×´)(`×´)

 

この決定に対し、賛否両論があるようだが、初代委員長の宗像紀夫弁護士

は、「処分される理由がない」とし、暴行事件を協会への報告義務違反と指摘

されているが「警察経由で協会に連絡している報告義務を果たした」とした。

さらに、前衆院議員の若狭勝弁護士も「処分なし」とし、その理由を「報告の

義務はあったが協会にも多くの非があった」と説明した。スポーツ報知

 

日馬富士が引退会見で、『大変迷惑をかけ、心から申し訳ない』等愁傷な

言葉を並べつつ同時に、

『先輩横綱として、弟弟子が礼儀と礼節がなってないときには、それを正し、

直し、教えてあげるのは先輩としての義務だと思っています。 弟弟子を思

って叱ったことが、彼を傷つけ、そしてたいへん世間を騒がし、相撲ファン、

相撲協会、後援会のみなさまにたいへん迷惑かけることになってしまい

ました。』

『弟弟子を思って叱ったことが、彼にとって、礼儀と礼節をちゃんとしていけると

考えながら、がんばっていけるんじゃないかなって思って、行き過ぎたことに

なってしまいました。』

と、暴行を、暗に故ある正義であると述べた。

 

これが、今回の事件が初めてではなく、2007年の『新弟子リンチ死事件』

起きたことから危機管理委員会が設置された経緯を考えると、いったい何の

ための会なのかと疑問を感じる。

 

日本の相撲界に蔓延る闇を正すためであれば、モンゴル人力士であろうが、

日本人力士であろうが、横綱という立場にある人物が、そんなことを堂々と?

言ってのけたこと自体、委員会が何の機能も果たしていなかったことを

証明したようなものである。

 

要の力士達の体質が変わっていないことを正そうとしないで、逆に正そう

とする貴乃花親方を処分した。

貴乃花親方は、被害者側である。

真っ先に加害者を断罪しなければならないはずの危機管理委員会が、

日馬富士の引退は当然だが、報告がないの一点張りで一向に動こうと

せず、暴行に『間接的に』加担していたどこかの横綱

処分を軽く(減給)、被害者側である貴乃花親方に、

より厳しい処分を、それも一方的に課したのは、まったくの

本末転倒であり、改革しようという意思は感じられない。

極論すれば、貴乃花親方が報告しなかったことにより、事件を隠蔽しそこ

ない、世間に知られたくなかった自分たちの無能さを露呈された--その

恨みをこのような形で晴らしたと思えなくもない。

 

2007年のリンチ死事件--17歳の大切な息子さんを、暴力により

失った親御さんの気持ちを考えると怒りが湧いて仕方がない。

 

※新弟子リンチ死事件

2007年6月26日、同年春に時津風部屋に新弟子として入門した

当時17歳の少年が稽古時間中に心肺停止状態となり、搬送先の

犬山中央病院で約1時間後に死亡が確認された。救急車で少年を

搬送した犬山市消防本部は、巡業先を管轄する愛知県警犬山署に

「労働災害の可能性あり。不審死の疑い」

と連絡していたが、病院の医師は死因を急性心不全と診断、犬山署

は虚血性心疾患に変更して発表した。

遺体に残された外傷や「死亡した新弟子はマリファナを使っていた」

という証言、

新弟子に死因の責任を転嫁する当時の師匠・15代時津風(元小結

・双津竜)の発言などから新弟子の両親が死因を不審に思い、地元の

新潟に遺体を搬送し、同月28日、新潟大学医学部で公費承諾解剖を

実施したことから暴行の事実が発覚した。

検察側の主張によると、新弟子が稽古や人間関係の厳しさから部屋

を脱走したことに15代時津風が憤慨して6月25日にビール瓶

その額を殴り、さらに数人の力士に「かわいがって

やれ」と暴行を指示したとされている。翌26日も通常は

5分程度のぶつかり稽古を30分ほど行い、新弟子

が倒れた後も蹴りを入れたり、金属バットで殴打

するなど集団暴行した。警察の任意取調べに対して15代

時津風や数人の兄弟子が容疑を認めた。