錦織選手の3回戦は、苦しい展開からのスタートでした。
ブリスベン国際で、可も不可もないと見ていた S.Johnson (USA)。
今日のプレーは、同じ選手か??と首を傾げたくなったほど、違うテニスを
仕掛けてきました。
サーブが良いことは判っていましたが、彼の
フォアハンド
の凄まじさには、驚愕・・・恐怖?すら感じました。
--テニス界最強のフォアハンド は大袈裟でしょうか?
フォアで打つダウンザラインは、白いサイドのラインを掠めるような際どいショット--
手も足も出ません、な感じ。
錦織選手のバックハンドが凄いことは衆知のごとくですが、ジョンソンのフォアも、
勝るとも劣らないレベルだと思いました。(素人の感想です)
苦しいファーストセットを落とした錦織選手が、神プレーを取り戻した第2、第3セット
で 2-1 とした後、第4セットで再び攻撃力を取り戻したジョンソンを振り切って4回戦
への切符をもぎ取った今日の試合--
なんと試合前、このような展開になると予測していた人がいました。
それは、修造さん!
日本時間3時pm開始予定が、ほとんど遅れることなく始まりましたが、私自身、直前
まで外出しており、かろうじてライブ中継に間に合ったという経緯など、予め予測して
いたので、念のため、WOWOWの中継を午前の時間帯から録画していました。
そのため、試合以外の録画分(試合開始直前の)を見たのは、試合が済んでからで
したが、その中で修造さんがジョンソンの事、試合の展開予想等を語っていて--
それがちょっと驚きでした。
『日本では(今までの戦いも) 圧勝 とか報道されているが、テニスを
する自分から見れば、全然違う。実際のところ錦織のテニスは(強く
なってから)よく研究されていて、対戦相手は皆いつもと違うテニスを
仕掛けてきている。なので、錦織選手は、本来のテニスをさせてもら
えない。そんな状況の下勝ち続けているという事は、本当によくやっ
ている。
今日のジョンソンも、ドディグ戦を参考に(研究して)、120%の力で
向かってくる。そして、集中させにくいショットを打つ。
注目は フォアハンド。』
ジョンソンは、188cmの長身から繰り出すサーブが武器、そしてアツく
戦うプレースタイルは、修造さんに似ていませんか?
という質問に答えて
『そう!今日、判りやすいように、ジョンソンは…松岡修造である と言っ
たら(修造氏のブログ)、Yahooのトップページに載るくらい凄いことに
なった。』
もし、修造さんがジョンソンだったら、どう戦いますか?
『とにかくサーブで攻め、リターンは、彼のセカンドサービスをアタックし
ていく。でも、ガッツはあるが、大事な時にミスが多いのが松岡修造だ。
そこらへんを圭が解ってジョンソンのミスを引き出せればうまくいく。
彼もガッツはあるが、試合が長引くと痙攣するので、圭に有利となるはず。』
この内容は、試合前に放送されたもので、決して後付けではありません。
改めて、修造さんの分析力に脱帽です。
4回戦の対戦相手は、お馴染みフェレール(スペイン)
彼との4セットに渡る素晴らしい闘いを繰り広げたシモン(仏)にも大拍手!
試合後のインタビューでも Great forehand (ジョンソンの) に言及しています
http://www.ausopen.com/en_AU/video/index.html
第一セットは少し硬くなっていた。ジョンソンはフォアハンドがとても良かったし、サーブも
良かったので、ほとんど何もできなかった。
2セットに入り、気持ちを切り替えた。リラックスはできなかったものの、プレッシャーは
無くなったので、リターンも良くなり、ウイナーもいくつか取れるようになった。
