視えた情報は、セレネ1世が上品で美しく、穏やかな性格であったというもの--
クレオパトラ4世とセレネ1世。
今日もう一度調べてみたらもうひとり クレオパトラ・トリュファイナ という
姉がいたようだ(9世より2歳下)。なので、兄弟姉妹はトータル5人。
姉妹の3人とも、最後は非業の死を遂げるのだが、トリュファイナとクレオパトラ
4世は、シリアを舞台に各々の夫たちが共にシリア王を名乗ったことにより対立。
トリュファイナの夫、アンティオコス8世グリュポスが勝利すると、トリュファイナは
実の妹、クレオパトラ4世を夫に処刑させた。
が、トリュファイナも翌年、殺害した妹の夫でありグリュポスに敗れたアンティ
オコス9世キュジケノスに処刑されることになる。
2人ともその時点で、30代前半の若さであった。
それに対して、セレネ1世は、2人の姉たちのように自ら挙兵したり、母と積極的
に対立することはなかった。
母に追放された4世の後窯として、プトレマイオス9世の妻になるよう命じられても、
逆らうことなく従った。摂政である母と対立していたのは、プトレマイオス9世(兄・夫)
であり、姉の4世やトリュファイナのように、自ら対立していたというような記述は
見つからない。
兄と母の対立により、娘まで儲けていた兄と離婚させられると、その後も、
母の野望に翻弄され続けた--姉たちと結婚していたシリアの王たちと次々
に結婚を命ぜられるが、夫たちはその後、皆命を奪われる。
その後、キリキア(現トルコの一地方)やローマを転々としたが、最後はアル
メニア王ティグラネス2世に捕えられ、セレウキア(現イラク内)で処刑された。
だが、姉たちより30年ほども長く生きながらえた末でのことだった--
*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆
レイラが丸いツールでひとり孤独に占いをしている時、セレネの姿はなかった。
シリア王アンティオコス8世グリュポスと再婚するため、アレクサンドリアを去った
からではなかっただろうか?
私が視た情報--穏やかで、常に笑顔を湛えるセレネとは、やはり実在した
上記のセレネ1世である気がしてならない・・・
レイラは幸運にも、このような争いとは距離を置かれていたのだろう。
王家とは無縁の存在なのだから当然かもしれないが、視えたビジョンには
そんな情報は皆無だった。
いずれにせよ、セレネが 『月の女神』 という意味であるということは分かって
いて、正にそのように彼女を見ていたようだ。
月を見上げて癒されるのも、丸いツールで心を落ち着かせるため、おまじない
のように、再三、ツールの月の画(絵)に指で触れたりしていたのも、彼女の
存在を心の支えとしていたらしい・・
