ロサンゼルス郡立美術館所蔵のこの物体について
エジプト、プトレマイオス第30代王朝
時代の遺物である、という注釈が載せられていた。
--プトレマイオス朝・・そしてこの素材・・・ この時点では、これだけで十分だった!
加えて、レイラがこの物体を、ハンドルのように回す姿--
丸いディスクは2つあり、重ねられていて、絵が描かれた上にある方の
ディスクを回していた。
中央に空いた2つの穴について、何の説明もないが、得ていた情報では、この
ディスクの他に、発見されなかった2つ目のディスクの存在があり、2つのディ
スクを重ねて中央の軸で止め、上部のディスクを回転させても物体が落下しない
ように作られていた--その2つのディスクを繋ぎとめるための穴--
とういうようなことになる。
2つ目のディスクの役割は、上部のディスクを回転させ、下部のディスクに
書かれた何かと、計算結果とを照合させるためのもの。
時代も合い、この2つの穴の存在で、勝手な確信を持ってしまった・・・
ただ、ディスクの絵が、情報と少々違っていたので、占い盤のようなもの、
というところで、画像検索をしていたところ、偶然(どうやって辿り着いたのか
記憶がない)
四柱推命
の画像に出くわし、飛び上るほど驚いた。
--四柱推命という占いが存在することは知っていたし、依頼者の方が占い師さん
ということで、その種類の占いをされることもお聞きしてはいたものの、画像のような
盤の存在も、占いの中身も全く知らなかった。
どのように使うのかも知らないわけで、ただ画像が、視えたディスクの原理を体現して
いるように思え、心底驚いた。
そこで、この画像が、次の段階へと進む大きなヒントとなった。
ディスクの正体が、やはり最初に得た情報通り、占いに関係するもの、同時に天文学
に関係したものという方向に向かいつつあることで、闇に包まれていた疑問が晴れつ
つあるのを感じ始めていた・・
