NISHIKORI BOOSTS LONDON CHANCES WITH
Kuala Lumpur,Malaysia
by ATP Staff/28.9.2014
第1シード選手として出場したマレーシアオープン決勝戦。
錦織は、フランスのジュリアン・ベネトーを 7-6(4)、6-4 と、ストレートで下し、
ATPワールドツアーにおける、今季3勝目を手にした。
このATP250シリーズでの勝利で、ロンドンファイナルへ向けてのATPレース
ランキングは、デイヴィッド・フェラー(スペイン)を抜き、6位となる。
グランドスラム(USオープン)では、チリッチに敗れはしたものの、決勝戦デビュー
を飾ったことにより、ロンドンで行われるATPワールドツアーファイナル候補へと、
一躍名乗りを上げた。
シーズンフィナーレを飾るファイナル出場が決まれば、アジア人史上初となり、
彼もそれを望んでいる。
錦織談
「ベネトーがアグレッシブだったゲームの序盤は苦しかった。なので、チャンスが来る
のを待った。何度もブレークするチャンスがあったのに、いくつか取りこぼした。
第2セットに入ると、ベネトーが少し硬くなっているのが分かったので、チャンスが巡って
きたと思った。自分の調子が上がると同時に、彼の方に疲れが見えてきた。
そこで、
僕はプレーレベルを上げた・・
(I tried to raise my level. =リミッターを外した!?)
試合は、決してベストなプレーではなかったけれど、こんな勝ち方も悪くない。」
錦織が勝利の喜びに浸る中、ベネトーは傷心の思いを抱えていた。というのも、ここ
クアラルンプールでの3年連続決勝進出を含む、過去9回の決勝は全敗--今回こそ、
の思いが強かったからだ。
32歳のベネトーは準決勝で、第2シードのアーネスト・ガルビスを下し、錦織との決勝でも
第1セットこそ、ブレーク、キープ共に錦織を上回ったにも拘らず、長続きしなかった。
10回のうち9回もブレークポイントを奪ったのに・・
錦織は、サービスポイント72%という確率で、わずか1時間47分で試合を終わらせた。
ベネトー談
「今週は僕にとって良い一週間だったけど、今日は格別な戦いができた。
ケイは、第1セット終盤がそうだったように、とにかくここぞ、という時に強い。
僕にだって幾度かそのチャンスがあったけれど--彼のようなプレーヤーと対戦する
時は、その数少ないチャンスを確実にモノにしなければいけない--僕も、全力で
そのチャンスを掴みに行ったし、掴む寸前まで行った。
敗れて残念だったけど、自分のプレーレベルには満足している。毎回、毎試合、
その高いレベルをキープし続けることは大変だけれど、それを持続できるよう、
もっと頑張るつもりだ。」
錦織VSベネトー 決勝ハイライト![]()
