安政の大地震に関して、手掛かりとなるひとつに 発生時間 がある。
ーー前震ではなく 『本震』 の発生時間。
紹介した6つの地震の 本震の震度 は マグニチュード 6.9 ~ 8.4
前震では震度も弱く、被害も大きくない。
半次郎が地震に遭遇したのは、起きている時間帯~何時頃というのはわからないものの
朝~夕方の間と思われ、寝ている時間帯ではない。
江戸 午後10時
東海 午前9時
南海 午後4時30分
飛越 午前1時
八戸 正午
伊賀上野 午前2時
消去法で絞り込めば 太字 で示した3つの地震以外はあり得ない。
しかしながら、この時点で血判状のビジョンが視えてきたこと、そのことによって諸藩の
藩士たちが入り乱れる京都で、半次郎が急進的な志士達に混じって人斬りに関わった
らしい事情が見えてきた。
当時、突如政局の中心となった京都に、諸藩は続々と支店を出し?た(藩邸を置いた)。
彼も、自分の所属する藩邸に出向いていることから、
藩名
が判れば、そして、その藩と地震被害を受けた地域が結び付けば、故郷を特定することが
できる・・・
どうしても藩名が知りたいーー
物語のビジョンを視つつ、同時に藩名の透視に全力を挙げた・・・
