『永遠の0』を観るまで、彼のその他数ある主演映画、主演ドラマ等々を、殆ど見ることは
なかった。
そこで、今更ながら動画サーフィン?で、少しづつ彼のことを知る作業を始めた。ーーこんな
場合、Webの存在は、実にありがたい・・
そんな中、ある驚くべき動画を見つけた。それが、①で少し紹介した、彼のインタビューを
収めた映像だった。
そのインタビューが衝撃的で(私にとってだけかもしれないが)、ただ見て聞くだけでは
あまりに惜しいと思い、ノートに書き取って残すことにした。
動画を、タブレットでくり返し見てはノートに書き、2日ほどで作業を終えると、最終確認
のため、翌日もう一度そのページを開こうとしたーーが、出てこないーーー。
OSが違うPCで探していたので出てこないのかと思い直し、再度タブレットで検索して
みると、動画は 削除されました とのことーー!
僅か数日で、幻の動画となってしまった・・
削除され、もう二度と見ることができないかもしれないけれど、取りあえず残したいと思った
言葉は全て書き取ることができていた。
インタビュー内容を、動画と共にブログに載せることができなくなったので、背景を文章で
説明させてもらうことにしました。
2007or2008年 : 岡田准一 インタビュー時 27才。
放送日時までは判らず
情報番組『とくダネ!』~特捜エクスプレス
タイトル; モノ作りは命懸けで・・・“俳優”岡田准一の素顔
(高層ビルの一室、大きな窓を背景にインタビュアー笠井信輔と向かい合って座っている)
ドラマSPへの思い
岡田:
SPっていうのは、もともと金城一紀(かねしろかずき)さんのーー作家の金城一紀さんと、
こう・・アクションのスタンダードなものを作ろうよって誘っていただいてーーそれはもう、3年
ぐらい前になるので。そっからもう2人でずっとやりましょうって言い合ったものが形になった
ものと、家(ウチ)で・・何だろう・・いっぱいビデオ観てーー※“コマンドサンボ”とか“カリ”
とか“クラヴ・マガ”とかのビデオを金城さんが持ってきて、2人で(アクションの)研究をして
きたとか、あるわけですよーー
※注 コマンドサンボ ~ソ連時代に開発された軍隊格闘術
カリ ~フィリピン武術
クラヴ・マガ ~イスラエルの接近格闘術
ナレーション:
そこには、俳優としてだけではなく、その枠を越えて、モノ作りの現場にかける岡田の思い
があったーー
(武術をする岡田の映像)
の映像が使われていた。めちゃかっこ良い!!
http://www.youtube.com/watch?v=H4iKZewdtlg
岡田:
何か、主演俳優としてよりも、現場のスタッフの一員としてモノ作りに係わりたい
っていうのがものすごく強いですし、主演俳優として現場で主演で出させてもらってても、主演
俳優として居たくないっていうのがありまして・・・
ナレーション:
その岡田の決意は、SPの製作発表会見のこんな言葉からも表れていた。
(SP製作発表会見の映像 岡田がマイクを手に答える)
『視聴率が欲しいです!(笑)。あの・・かっこ悪いですけど・・本当に思っております。』
笠井アナ:
視聴率が取りたいですーーと・・・これ、めっちゃかっこ悪い、ある意味ーー
岡田:
かっこ悪いですね。
笠井アナ:
そう・・!
岡田:
金城さんという才能を信じていてーーー金城さんが、エンターテイメント界を引っ張っていく
人だと本気で思っているんですよ。そういう人が自由にエンターテイメントっていうものを、
こう・・・本当に自由に作っていってもらえる環境を作りたいです。でも、環境を作るには、
結構、芸能界は大人の世界なので、視聴率が悪いと、あ・・じゃあもう次やれないねって
話になったりとかーー
いろんなしがらみを越えたものをサポートできる存在でありたい とは、
単純には、思います。二十歳で辞めるつもりだったので・・
笠井アナ:
えっ!?そんなゴロ(?)で?(しっかりと聞き取れなかった)
岡田:
6年!V6だからもたない!と思ってたんですよーーぶっちゃけると(笑)。
やっぱ、アイドルグループでーーー結構(自分は)リアリストなので、6年もたないだろうって
思ってたんですよ。で、まあーー学校の先生になりたかったのでーー“学校の先生になるん
だ”って、思ってました。
ナレーション:
その裏には、自分の思いが周りからあまり期待されていない、という実感があった。
岡田:
必要とされてない時代ーー10代の頃とかもちろんーー全然必要とされてなかったわけですよ
ーー自分のやりたいこととかっていうのが・・というと、それじゃあやってる意味がないと思って
いて。それをするにはーー何だろう・・知識も足りないし、もちろん年齢も足りないしーー
う~ん・・全てが足りなかったんですよね。
ナレーション:
この時期、自分自身をステップアップさせるため、岡田はあるノルマを自分に課した。
岡田:
1日、映画3本観るとか決めたりとかーーあの・・(1日)1冊本を読むとか決めて生活をして
いたぐらいーー高校ぐらいの時ですけどーー。
笠井アナ:
高校の時に!?
岡田:
全部、ストイックに決めていかないと、生きていけなかった・・
ホントに、子供が読む本じゃない本とかーー※デール・カーネギー とかも読んでましたしーー
なんで会社の経営学とかーー何で読んでるのかわかんないですけど・・
※注 デール・カーネギー(1888~1955) 『人を動かす』等のビジネス書を執筆
笠井アナ:
哲学書とか??
岡田:
も、読んでましたね。
ナレーション:
そんな岡田が、ある作品との出会いによって、俳優への道に目覚めていく・・
To be continued...