前世の主人公である青年兵士が嗜んでいた煙草ーー
クリミア戦争当時、現代のタバコと同じような形状の煙草が存在したのだろうか・・・?
以前、古代ローマ時代の前世(夫の)を書いた時も、タバコのような物を吸っている
映像が見えたので、一度検証している。
その時は、あまりにも時代が古すぎたため、可能性以上の成果は得られなかった。
今回の検証に関しては、それよりはマシ?ではないだろうか(;^_^A
ウィキペディアを開いてみると 『紙巻きたばこ』 の項目で
・・通説では1853年から1856年のクリミア戦争で戦地でパイプを失った兵士が、火薬を
包むための紙で、刻みたばこ葉を巻いて吸ったのが始まり、と言われている。
というように クリミア戦争起源説 が述べられている。
ただ、続きがあった。
クリミア戦争起源説とは別に、ヨーロッパでは、1832年シリアのアッカを占領したムハン
マド・アリー朝エジプトのイブラヒム・パシャの軍隊が輸送中の大量のパイプを敵に取ら
れて兵士達が仕方なく刻みたばこを紙で巻いて吸ったという通説が有力である。
しかし、実際にはクリミア戦争やイブラヒム・パシャ以前にも世界各地で紙巻たばこは
少数派ながらも存在し、通説は正しくは無いが、ただクリミア戦争以降に紙巻たばこが
ヨーロッパ中で普及していったことも確かである・・
くらいなのだから、クリミア戦争以前に存在したと考えた方が自然だ。
クリミア戦争起源説否定論を他で探してみると、早速
『カルメンがなぜシガレット(紙巻きたばこ)なのだ!』
と題して、歌劇カルメン(1845年)で、クリミア戦争以前の物語にも拘らず、ヒロインが
シガレットをふかしながら登場するのはおかしい、といった疑問を検証する内容の
というHPを見つけた。
それを読むと、クリミア戦争どころか、時代をさらに80年程も遡る1778年に ゴヤ が
描いた絵画に、シガレットを吸う人物が描かれているというのだ・・・
凧揚げ ~ ゴヤ (1778年)
以上で、紙巻きたばこが、クリミア戦争中から戦後に爆発的に普及したことは確かである
ばかりでなく、シガレット自体それよりはるか以前から存在していたことは間違いないと
言えようーー
