枯葉の舞い落ちる秋ーー
前世の少女は、落ち葉に埋まった歩道を、楽しそうに歩いていた。
ぶら下げた大きな鞄には、楽譜がぎっしり詰め込まれている。
向かう先は、レコーディングスタジオ。
顔の前に設置されたマイクに向かって唄う、少女の姿が見えた。
は、『オーケストラの少女』 主役のディアナ・ダービンが唄う姿だが、少女の外見も、
歌う歌のイメージも共に、よく似ていた。
(ジャンルは、クラシックに近いものを感じた)
生まれ変わりのサイクルが近いので、この少女は長生きしていないと思う。
(ディアナ・ダービンは、今年の4月、91才で亡くなっている)
しかし、中流階級の恵まれた家庭に育ち、両親の大きな支えを背に、歌手の道を歩んで
いたようだ。というのも、ショーを予定しているステージに、父親の存在を感じたし、衣服も
質の良いものを身に着けていたからだ。何より、少女には楽しいと感じる気持ちしかなく、
不満等、ネガティブな意識を一つも感じることはなかった。
ただ一点、音に対してだけ、妥協を許さない人物だということは強く感じた。
*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆
これ以上視ることができなかったのは、彼女が短命だったからなのか、力足らずなためかは
よくわからない。2つ目の過去世が見えてきたのは、その映像の少なさに、失礼にも物足り
なさを感じてしまったからかもしれないーーー
ーー2つ目の映像は、何故か、またしても少女の姿が見えてきた・・・

